壱話

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「さっさと死ねよ」 「なんで生きてるんだよ」 「あんたが来たら空気が汚れるじゃない」 「ああ、毒を吐いているみたいな?」 「アハハハそうそう。」 教室に入った私はクラスのみんなから悪態をつかれる。 家に帰れば 「なんでいるのよ!」 バシッ 「お前がいるから不幸になるんだ。生まれてこなければよかったんだ」 ドカ 「アンタはうちの子じゃないんだから出ていってよ!穢らわしい!」 ガッ 「顔も見たくない。さっさと消えてくれ」 バンッ 『いやだよ、どうしてそんなこと言うの…?お父さん、お母さん…私が悪いなら謝るから、直すから、そんなこと言わないで…あたしを捨てないで!』 何度叫んでも届かない。振り向いてくれない。 なぜ…? 私が何をしたの? ねぇ、誰か助けて 私を一人にしないで! でも、誰も助けてくれない 『……あたしがいるからいけないの…?あたしが皆を苦しめてるの?…………そうか、あたしさえいなければ………死ねばいいんだ…あたしが!!!』
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