未知との遭遇

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姉貴のヤツ……、どこ行ったんだ? つか、修正ペン借りるくらいいいよな…………?? 「……お邪魔しまぁす。」 誰もいない部屋に入る。 漫画発見!!! て…………漫画借りにきたんじゃないんだっつーの。 修正ペンは……っと………、あったあった♪ 修正ペン片手に部屋を出ようとしたけど、なんか後ろ髪ひかれちゃって、再び部屋の中。 そもそも…、少女マンガって読んだことないけど、面白いのかな? う~ん、気になる。 物は試しで………、三冊位借りて読んでみよ。 自室へ戻った俺は、早速姉貴の部屋から物色してきた少女マンガを読み出した。 が……………!!!!! 「えぇ~!!!何これ!?」 独り言にはデカすぎる声が部屋に響く。 開いた本の中には………、イケメン同士が恋愛していて、キスしたり、それ以上の事もしちゃってて………。 「………………少女マンガじゃない……………??!」 そう、まさに全身が雷に打たれて痺れたような衝撃。 「………何じゃこりゃ?!」 あわてて本を閉じた。 閉じたけれど…………、途中まで読んでしまった僕は、続きが気になって仕方ない。 ドキドキしている胸を押さえつつ、再び本の表紙を見つめた。 「………………。」 えぇい!! もうここまで読んでしまったんだ、読んでしまえ。 そこから先は、思いの外、ストーリーがすごく切なくて、綺麗で、どんどん引き込まれて、一冊読み終わった僕は、その続きも読みたくなった。 僕の腐男子生活は、この日を境に始まった。
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