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そういえば、いつからだったかな、『変声』ができるようになったのは。
確か、まだ小学校に上がる前だったはず。テレビ番組で声のものまね特集をやっていたのを母と二人で見ていたんだ。
俺は何も考えずにテレビでやっていた『声』の『ものまね』をやったんだ
臣「『だからーここをこうやってだな。って何故そうなる!』あはは(笑)どう?お母さん」
母の顔を見るととても驚いていた
母「お、お、臣ちゃんすごーいっ///////」
歓喜の声をあげ、臣を抱きしめる母
臣「おかーさん、くるしぃ~」
母「~~~~////もう臣ちゃんすごいわっ////お母さん感激しちゃったっ/////」
そう言い、嬉しそうにさらに抱きしめる
臣「……////」
周りからしたら少し大袈裟かもしれない。でも幼い臣にはとても嬉しかった。
すごい、と褒められたことが、抱きしめてくれたことが、とても嬉しかった。
その夜、帰宅した父に母がものまねの話をすると、自分も聞きたいと言いだし、同じものまねを父にも披露した
父「~~~~っすごいじゃないかっ臣っ」
やはり父も褒めて抱きしめてくれた
母「でしょう!?もう臣ちゃんは天才よ!ここまで似るなんてそうできないわっ」
父「ああ。確かに臣は天才だっ流石俺達の子供だっ」
父と母、二人から抱きしめられた
天才、は言いすぎだと思ったが、自分のことのように喜んでくれた両親の笑顔を見れたことに臣は喜んだ
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