この世に生を受けた日

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それから毎日のように何かしらものまねをやった。 ただ、両親の笑顔が見たくてやり続けた。 小学校に上がってもそれは変わらなかった。 小学校に上がって新しくできた友達に披露すると大ウケした。それが嬉しくて、両親に話したらやっぱり抱きしめてくれた。 流石が俺達の子供だ、と言ってくれた 成長するたび、ものまねやるたびわかってきたこともある。 自分のやっているのは『ものまね』ではなく『変声』だと言うこと。 『変声』は自分が『声』と『認識』すれば『出せる』ということ。 『声』と認識『できない』とわかると『出せない』ということ。 『出せる』のは『人間の声』だけとは『限らない』ということ。 試しに、と両親が動物園に連れて行ってくれて、そこで動物の『鳴き声』を試したら出せた。動物園にいる動物たちの『鳴き声』は『全て』『出せた』 それでテンションが上がったのか、両親は色んな『声』を探してみよう!とありとあらゆる場所に連れて行ってくれた
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