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そこからドラゴン子の転落人生は始まったのであった。
1年生のとき、授業もまだ始まってもいないのに大量英語の宿題を出された。ドラゴン子はすぐに諦めてしまった。だから授業が始まった時には授業についていけなかった。
出だしを滑ってしまったドラゴン子は他の教科でも滑るようになっていった。
定期テストはいつも保健体育以外平均辺りをふわふわとしている状態。家庭学習は一切してなかった。しかし、保健体育だけはいつも100点近い点数を取っていた。
小学生の時は授業だけで全てを理解していたが、それもできず、分からないことを分からないままにしていた。
そういうのも積み重なり、5年生になった頃には赤点を取るようになった。(中高一貫だから高校2年生のことを5年生と呼ぶ。)勉強はますます難しくなり、最終的には数学の単位を落としてしまった。
そして現在。6年生。
先生や、友達、家族の反対を押し切って理系進学を決めた。数学の単位を落としたのにも関わらずだ。
何故か。
理由はいつも単純だった。
『カッコいい』からだ。
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