真田氏勃興 【幸隆の時代】

3/16
前へ
/16ページ
次へ
 その頃信濃では力の衰えた守護・小笠原氏に代わり、国人、在地領主が力を強めつつあった。 中で東信濃の村上氏、海野(うんの)氏といったところが勢力を拡大し、国境での抗争が激化していた。  守護の武田氏により統治されていた隣国甲斐(かい)では、十五世紀の終わりに家督争いが起こり、永正五(一五〇八)年、武田信虎が、反守護勢力の叔父・信恵(のぶよし)一族を撃ち破り掃討している。当時は同族間のこうした争いも多かったのである。
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

20人が本棚に入れています
本棚に追加