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「勿論部活も合体するんだが。」
当時4月。合併が決まってすぐの時だ。
颯は果西学園ブラスバンド部に入っている。
今は新しい体制に向けて、ブラスバンド部中3で話し合いをしている。
学年長の佐伯巧真(サエキ タクマ)に言われて、颯は訊ねる。
「だが‥どうしたんだよ、佐伯」
「将来の果燕学院中学ブラスバンド部の部長は、書記は誰がやるんだってハナシだろ??
合併する前にその体制は作られてないといけない」
「ああ。そうだな」
「それは他の部、同好会、委員会全てそうだろ??」
「ああ。」
先程から巧真ばかり話し、多少みんながついていけていないが、颯も馬鹿ではないので、なんとなく続きが読めた。
「今度の土曜日、各部、委員会の代表である飛燕の高校生がうちの高校生と話し合いをする。ここでな」
「中学生は??」
「中学生は飛燕学院に行く。」
おぉ~!!と歓声。男子校なので、女子の存在に気分が高揚してしまうのは仕方ない。
大目に見てやってほしい。(誰に言ってんの)
「落ち着けお前ら!!行くのは各部の学年長・副学年長 ‥
そして委員会の委員長だ。」
説明が理解しにくいというやつは、諦めろ。巧真はダラダラしゃべるのが特技だ。
とりあえず今いるメンバーで該当するのは
学年長である、
Flの佐伯巧真。
副学年長である、
Tbの颯。
そして保健委員長である、
Perの水上慎吾(ミナカミ シンゴ)。
巧真は涼しげな顔をしているが、水上はソワソワと落ち着きがない。
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