改革の時来たれり~!

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「お帰りなさいユリト様!」 ユリト「ただいま。」 「ユリト様流石です!」 「ありがとう。」 デジャヴだな。 そういえば下町でも貴族層の人間を見かけるな。 貴族制の貴族達の意識が変わり初めた証だ。 うん。よかよか。 レイヤン「お前の人気は危ないと一人の大臣が言っていたな。」 んー確かになぁ。 恐れられるように仕事はして来たつもりだが、どこかで必ず本性が出てくる… ソティー「え? なんでですか?」 ソティーの人気もかなりいい。 主に男性にだけど… ちなみにウェルは女性に人気が高い。 これは学園でも同じで、ソティー溺愛会、ウェル姉会なる会が発足している。 ユリト「考えてみろ。 部下が国王より力を持ってて、国民の人気が高かったらどう思う?」 ソティー「下克上?」 我ながら物騒な話し普通にしてんな。 レイヤン「そういう事。」 ソティー「でも次期国王は、国王の御子息じゃないといけないのでは?」 ユリト「何も次期に移らなくても、新しく国を建てればいいんだ。」 ソティー「あっ…」 ソティーはやっと分かったのか、すっきりした顔をしている。 レイヤン「その点ユリトは、全てを満たしているから危ないと言っているんだ。」 ユリト「誰か聞いたら勘違いされそ…」 話しが危ない方向に向いて来たな。 ミアは人間の国の成り立ちについて詳しくないから、大人しく俺達の会話を聞いている。 そうしている内に屋敷兼国直部本部が見えてきた。 ミア「ユリトは国を建てたいのか?」 ユリト「今の話し聞いてた?」 ミア「聞いてた。」 真顔で言うから怖い… レイヤン「やるのか?」 ユリト「物騒な事いうなぁ~!」 最近ツッコミ役に回ってきた気がするなぁ~。 ユリト「とにかく陛下に勝てる奴は居ないよ。 俺も陛下にはお世話になってるし、あんなに素晴らしい人を下ろそうとする奴の気が知れてる。」 勝てると言ったら国直部のメンバーだけだろうが、俺の隊にそんな奴はいない。 保証する。 ユリト「じゃあ条約同意書を陛下に渡してくる。 みんなはここで解散。 お疲れ~。」 屋敷の前に着いた所で俺は馬車を降り城に向かう。 二週間かかるかと思ったら、案外向こうが素直に応じた。 二週間の予定を5日程早く帰って来た。 いやー。 長いようで短い一週間だったなぁ。 ソティーも母親と仲直り?出来たし、帝王の本質もじっくり観察できたし、今回はなかなかの報酬を手に入れた。 今回()じゃなく今回()か。
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