改革の時来たれり~!

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ソティー「ユリト!」 ユリト「あれ? ソティー? おはよー。」 ソティーが俺より早く起きてるなんて珍しい。 昨日は陛下に条約同意書を渡して、後はいつも通りだ。 ソティー「おはよーじゃないよ! 学校遅刻しちゃうよ!?」 ユリト「ガッコー?」 ユリト「ソッソンナニネテタカ?」 ソティー「早くユリトも着替えて!」 そう言いながら寝間着を脱ぎながら部屋に戻って行くソティー。 やばいな… 俺も早く着替えないと。 ベッドを降り制服がかけてあるクローゼット開ける。 そして制服を取り出す… ユリト「あれ?」 いつの間にこんなの出来てたんだ? 制服をとるため手を上げたら、寝間着の裾が落ち腕が露わになった。 左腕に黒い入れ墨が走っていたのだ。 寝間着を脱ぎ鏡でみると、大体肩辺りから一本の線は始まり、指先に向けて血管のように走り肘を少し過ぎた所で止まっている。 ユリト「なんだこりゃ? まぁいっか。」 別に何か感じるわけでもないしな。 サッサと着替えて行かないとソティーに怒られる。 食堂に行くとソティーが料理を作って先に食べていた。 ソティーは食べるの遅いからな。 ソティー「眺めてないで早く食べたら?」 ユリト「そうだな。」 時間的にかなりやばいから空間魔術で行こうかなぁ~。 一度使ったけどしんどいから、理魔術と同じくあれきり使ってない。 ユリト「ご馳走様。」 ソティー「早い。」 ユリト「早くしろよ。」 うんというソティーの返事を聞きながら食堂を後にする。 五階の階段ホールで転移の魔術陣を組み上げる。 ちなみにイアリングは外してある。 こいつは破壊し過ぎないようにつけているから、転移の時は外した方がいい。 ソティー「あれ? なにしてんの?」 ナイスタイミング! ユリト「ソティーおいで。 転移魔術で学園に一気に飛ぶから。」 ソティー「えっ! 出来るの!?」 ユリト「出来るけどかなりしんどいから普段は絶対使わない。」 とにかくソティーを魔術陣の中に入れて魔術陣に魔力を流す。 一瞬目の前が暗くなりエレベーターで下に降りたような感覚になる。 ちなみに固定式だとこの現象は起きない。 そして明るくなった時には目を見開くログス達の姿があった。 ユリト「みんなおはよー。」 ソティー「うぷっ… ぎもぢわるい…」 俺は片手を上げみんなにあいさつをし、ソティーはその場に膝をつき口元を押さえている。 慣れないと大変だなぁ~。 あっ。 イヤリング付けなきゃ。
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