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ログス「そういえばユリト最初の時より痩せた?」
ユリト「やっぱり?」
帰り道。
たわいもない会話をしながら帰っていたら、ログスが俺の顔を見ていった。
ルミク「痩せたというよりげんなりしてるの方があってます。」
だよなぁ~。
ユリト「みんな先帰ってて…」
ソティー「どうしたの?」
ユリト「樹の根に寄ってから帰る…」
疲労回復漢方買ってこ…
向こうで言うオロナミンあたりのようなもんだ。
オグレ「お疲れ様です…」
リム「働き詰めは良くないよ?」
ユリト「ご忠告身に染みます…」
でも仕事だから、働くなって言う方が無理なんだよなぁ~。
ソティー「じゃあ夕飯作って置くよ~。」
ユリト「お~う。」
後ろから聞こえた声に片手を上げひらひらと振る。
ナバルツはいまだにリャーベル国と戦争状態にあるが、国内はそんな事は感じさせない程活発だ。
しかし前回の戦闘で、ナバルツ王国の部隊のほとんどが手傷を負っている。
それはリャーベル国も同じだ。
しかしリャーベル国、ツンホォン帝国以外の国は戦力がある。
今攻められたらひとたまりもない。
国防をどうするかな…
流石に最大の戦闘力を誇る国直部でも、カバー仕切れないのは目に見えている。
俺が本気になれば国の1つや2つは簡単に落とせるが、ソティー、ミア、ウェル、レイヤンの4人に大人しくしてろと強く言われているし、自分でも本気を出したら戻って来る自信が無い。
カラン
「いらっしゃい。」
ユリト「あれ?」
「ん?」
…
ジョル先生だよな?
ジョル「…」
学園では法衣を着ているが…
今は短パンにTシャツとボーイッシュな格好だ。
ユリト「なんで先生がいるの?」
ジョル「えっと。
ユリト君は私が下級貴族なのは知っていますね?」
ユリト「はい。」
ジョル「祖母が市民層の人間なんです。」
…
つまりだ。
ジョル先生が下級貴族なのは祖父の代で市民層の祖母と結婚したから?
という事だろうか…
ジョル「正解。
おばあちゃんはいま出掛けてますよ?」
だから店番をジョル先生がしていると…
なるほどね。
ユリト「疲労回復の薬ってありますか?」
ジョル「ありますよ。」
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