16402人が本棚に入れています
本棚に追加
ジョル「ユリト君は大変ですね。」
ユリト「ずずっ
ふぅー。
そうなんです…」
なんかお茶でもどう?っていうからお言葉に甘えてお茶を頂いてます。
ずずっ
たまにはのんびりするのもいいなぁ~。
ジョル「でも疲れていても構ってあげないとだめですよ?」
ユリト「充分構ってると思ってるんだけどなぁ~。」
たまに寝ていて甘えるようにすり寄ってくる時がある。
その時は頭を撫でてやったり、片方が寝ているときは抱きしめてやったりする。
何かとあの二人は子供のように甘えてくる。
あの二人とはソティーとミアの事だ。
ソティーはまだ分かるがミアは何年生きてんだよ。
ジョル「何歳になっても甘えたい時は、甘えたいんですよ?」
顔に出てたか。
ユリト「そんなもんですか?」
ジョル「そんなもんです。
ずずっ」
そういえばジョル先生は好きな人いるのかな?
確かまだ未婚だった筈だ。
ユリト「ジョル先生は好きな人とかいるんですか?
ずずっ」
硬直~!
ま~たやっちゃったよ!
そういえばジョル先生はあの事件の生き残りだよ!
俺は殺されたとかなんで考えないかなぁ~。
あれ?
そうでもないっぽい…
だんだんジョル先生の顔は赤くなって終いには、茹でだこ状態になった。
ジョル「いるけど…」
ユリト「ずずっ
告白してないと。」
バタン
ありゃ?
もしかしてジョル先生ってそーとーな恥ずかしがり屋?
「ふぇふぇ。
ユリト様来てたんかい?」
ユリト「あ。アヅ婆さん。
お邪魔してま~す。」
本名アリヅマテ。
姓名は聞いてないが、恐らくジョル先生と同じパンズだ。
アヅ「ふぇふぇふぇ。
困った子だねぇ。
片思いの人の事を考えるとすぐこーなっちまう。」
これじゃ告白どころじゃねぇよ。
話すだけでアウトだわ。
ユリト「あはは…
それで好きな人って誰なんですか?」
アヅ「それはな…」
ユリト「それはな?」
相変わらずじらすなぁ~。
アヅ「それは…」
ユリト「それは?」
ミリオネアじゃないんだからそんなにじらさないでー!
アヅ「誰だったかのぉ~」
ありゃ…
のほほんと答えるアヅ婆さん。
ユリト「覚えてないの?」
アヅ「忘れたわい。
それより帰んなくていいんかえ?」
アヅ婆さんはそう言うと窓の外を眺め…
真っ暗だ…
最初のコメントを投稿しよう!