改革の時来たれり~!

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ソティー「ハァ… ハァ…」 ログス「ソティーさん大丈夫?」 だめかも… 私は喋る事もままならず、ただ首を横に振ります。 ユリト「はははっ。 体力がないと武術試験は辛いぞ~。」 ユリトは良いですよね。 免除されているんですから… ルミク「ソティー頑張って。」 毎日これは辛いです… ユリトは昨晩寝ていないのにピンピンしています。 ウェルは制服の胸元を摘み、ぱたぱたと空気を入れています。 なんで2人共あんなに体力があるのか分かりません。 オグレ「ウェルさん。 危ないっす。」 ウェル「ん? お前が見なきゃいいだろ? それに… 実際に危ないのはお前の方じゃないか?」 ウェルはそう私を見ながらオグレに忠告をします。 オグレ「はっ、ははは。 ソウカモシレマセン。」 リム「オグレ? 余所見は駄目ですよ?」 リムはオグレの後ろに立ち黒い笑顔を浮かべています。 黒い笑顔って他人事だと面白いんですが、自分にくると怖いんですよね。 オグレ「しょうがないなぁ~。」 リム「えっ? 何を」 うわぁ… 学校で口付けしますか普通… 戸籍上は夫婦と同じですから、問題ないんですが… 場をわきまえましょう? オグレ「これで許してくれるか?」 リム「まだ足りません。」 ユリト「お前ら痛い!」 ログスはいつもの事なのか呆れ顔。 リムは顔を赤らめて逸らします。 ウェルはユリトを見ていますが、極限まで疲れている私は張り合う事叶わず… ユリト「俺も寝ようかな?」 そう言いユリトは机に突っ伏します。 ウェル「ふふっ。」 うぅ… ウェルってユリトの事になると積極的になり過ぎです… ウェルが積極的になってからは、ウェルを狙っていた人達はもう諦めたようです。 こうしてユリトは一日中教室で寝ている事を許され(半強引でしたが…)、私達は武術練習をして一日が終わりました。 ジョル先生は僕は許してないのにと涙目でぶつぶつ言っていたのは、可愛かったりします。 そう言えば先生って何歳何でしょう? 見たところ二十歳代中盤… かな? ジョル「知りたいですか?」 ソティー「あっ… 大丈夫です。」 ジョル「僕達は女性同士ですから平気ですよ?」 いつも穏やかな顔をしていので、心の内を推し量る事が出来ません。 だからこそ怖いんです。 ソティー「本当に大丈夫です。」 ジョル「そうですか?」 ユリトは分かると言っていましたが… 私にユリトのような優れた洞察力は無いです。
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