改革の時来たれり~!

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デルペティ…side 「グルル…」 ミアテイア様を先に帰して正解じゃったな。 デル「魂無き肉体が何故動く…」 何故だ? 何かに引かれているのか? 感じた事のない殺気に、老いて乾いた体から汗がでるわい。 どちらにせよ今こやつを世界に放つ訳にはいかぬ。 デル「むん!」 「グガアァアァァ!」 こやつの肉体はいかなる攻撃にも耐え、決して朽ちる事がない。 ゆえにこの地に縛るのが最も最良の選択なのだ。 デル「鎮まれグローク。」 何度か過去にも動き出した事があるが、ここまで動くのは初めてだ。 「ガァアァァ!」 いつもとおかしい… 何が…! バキッ! バキッ! しまった拘束が! 「グアァァ!」 ミシッ なん…と! デル「グフゥ…」 老いたとはいえ遅れをとるとは… ! 魂の入っていないグロークの器は、わしが動けない事を確認すると飛び去ってしまった… また多くの人間が死ぬか… 今のわしに奴を止める力が残されておるだろうか… あるいはミアテイア様か… あるいはユリトという人間か…
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