改革の時来たれり~!

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ユリト…side ユリト「あれ? ミアいないのか?」 訓練所別館に来たがミアの姿がいない。 ソティー「そう言えば朝出かけましたね。」 ユリト「そう? んじゃあ特訓始めるかぁ~。」 なんで疑問に思わないかって? ソティーとミアは魂の形状は全く同じだから、離れれば分かるはず。 テレパシーみたいなやつだね。 ウェル「リャーベル国の指導者はどうするんだ。」 リャーベル国? 指導者… どうする… ユリト「やべ。 忘れてた…」 ソティー「危なかったね…」 うん… 下手すれば国際問題に発展しかねない。 ユリト「ウェル。 ソティーの武術指導頼んだ。」 ウェル「分かった。」 危ない危ない。 別館から一気に四階に飛び、指導者の部屋の扉をノックする。 「どうぞ。」 ユリト「失礼します。」 「おお。 君だったか。」 大半の法律書は読み終わったみたいだな。 ユリト「わが国の法律はどうでしたか?」 「ああ。 その事で頼みがあるんだが…」 頼みねぇ~。 ユリト「なんでしょうか?」 「この法律書をわが国に持ち帰って、わが国の新たな法律の礎にしたい。」 熱弁したかいがあったな。 こうして一国一国に広げていく。 でも全ての国に広がる頃には俺はおじいちゃんになってるだろ~な~。 そこまでこっちにいるつもりは無いけど♪ ユリト「構いません。」 「ありがたい! 他の兵士に伝えろ。 帰国の準備だ。」 近くにいた兵士にそう言い、他の兵士にあらかじめまとめてあった荷物を持たせる。 「では我々はここで!」 ユリト「あっ。 お送りいた(バタン)」 帰んの早! つかあれを俺に確認するために待ってたんかい! 窓の外を見ると指導者の馬車と入れ違いになるようにミアが飛んできて、自室に入って行ったようだ。 ふぅ… ユリト「清掃お願いね。」 「かしこまりました。」 部屋を出るとこの屋敷の使用人の統括を任せた人物がいた。 俺は国直部の事務仕事を片付けるかな。 その後リャーベル国も奴隷制度を廃止し、実力統治制を真剣に話し合われているらしい。 案外リャーベル国の貴族は、地位や金に溺れていないみたいだ。 聞いた所によると前王が酷い人間で、貴族と民衆が反乱して新たに建国された国らしい。 古くから貴族の権力が強いナバルツよりは、早く改革が進むだろうな。
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