休暇?んなもんある訳無いだろ!

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ウェル…side 休日中ずっと地方の魔物の討伐に駆り出されていた。 だからユリトもソティーも私もぐったりだ。 ユリト肉体的な疲労は溜まらないが、精神的な疲労が溜まるらしい。 私とソティーは両方だ… ログス「国直部って激務だな…」 ルミク「本当にお疲れ様…」 オグレ「国直部には間違っても入らないようにしないと…」 リム「大丈夫です。 オグレは呼ばれませんから。」 各々感想や労いの言葉を述べているが、私達には返事を返す体力も気力も無い。 ログス「医務室行く?」 ユリト「逝かぬ。 ほとんどの部隊が甚大な被害だから、必然的に国直部が駆り出されるんだ。 最も国内の治安安定が国直部の主な任務だけど、最近は魔物の討伐がやたら多い。」 ルミク「逝ってもらったら困ります。 今日は自習だから寝ていても平気ですよ。」 ユリト「ぐー」 ソティー「んむぅ。」 ウェル「すー。」 オグレ「お前らはやっ! せめてもうちょい話せよ!」 うるさい奴だな。 ウェル「黙れ。」 ゴッ! オグレ「うがっ!」 たまたま隣の椅子が使われていなかったので、椅子をオグレの顔面にぶち当てる。 オグレ「血が…」 リム「今のは自業自得…」 ログス「寝かせてやれよ。」 ログスは分かっているな。 ウェル「ジョル先生はどうした?」 オグレ「今更!?」 ユリト「うるさい。」 メキッ 空間から突如現れた岩の塊に反応出来る筈もなく、オグレの頭に鈍い音を立て直撃した。 リム「12賢者に陛下から召集が掛かったらしいです。」 なる程、それで自習か。 ウェル「分かった。 ありがとう。」 そしてまた深くから這い上がる眠気に身を任せ、闇の深くに沈む。
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