休暇?んなもんある訳無いだろ!

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ミア…side ミア「んん…」 ユリト「ぐー」 ソティー「んむぅ」 シニル「すぴー」 ウェル「すー」 もう朝か… 夜中にユリトがソファーで寝ている事に気付き、寝台に移動させた。 あんな所で寝ていたら体も休まらない。 … 寝台でも休められているか疑問だが… コーゥ ん? 確かあれはユリトの連絡魔道具だな。 ミア「国直部副隊長ミアテイア・リースル。」 「あれ? 隊長はどうしました?」 ミア「まだ寝ていたから代わりに出た。 何かあったのか?」 「あ。いえ。 陛下が国直部に3日間の休養を決定されました。 その間の国内の治安は12賢者に任せるそうです。」 ミア「分かった。 ありがとう。」 休養か… 確かに疲れてきたな。 私はともかく一般の隊員達の疲労は並大抵ではない筈だ。 ちょうどいいと言えばちょうどいいな。 ユリト「あれ? みあ? はやいなぁ…」 よっぽどユリトは精神的に疲れているんだな。 私はゆっくりと時計盤を指差す。 ユリト「… あ~…」 学園ではそろそろ朝鐘が鳴る頃だろう。 ユリト「俺なんでベッドで寝てんの?」 ん? 遅刻なのに意外に冷静だな。 ミア「夜中私が気付いて移動させたんだ。 それよりさっき連絡があって、国直部に3日の休養が与えられた。 その間の国内治安は12賢者に任せるそうだ。」 ユリト「ちょうどいいな。 おーい。 ソティー、ウェルー。 朝だぞー。」 いつも通りだな。 遅刻の時間である事を除いては… ソティー「んむぅ… おはようございます。」 ウェル「おはよう。」 ウェルは欠伸をしながら背伸びをする。 あ。 硬直した。 ウェル「あー! ユリトお前遅刻だろ!」 ソティー「ふぇ! なんで!」 二人はバタバタと自室に着替えに行く。 シニル「ゆりとさまおはよーございますー。」 ユリト「おはよう。シニル。」 そう言いながらシニルの頭をポンポンと叩く。 やけに落ち着いてるなぁ。 ユリト「だって早く行っても遅く行っても遅刻は遅刻だしね。」 なるほど… ミア「ユリトも早く着替えたら?」 ユリト「ミアの目の前で裸になる勇気は無い。」 ミア「あ。 ごっごめん!」 私は急いでユリトの寝室を出て行く。 でも少し見たかったかな?
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