休暇?んなもんある訳無いだろ!

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ソティー…side あー!もう! ユリトのばか! 完全に遅刻です! 私は急いで着替え食堂に向かいます。 今日も恐らくは武術訓練ですから、何か食べておかないと悲惨な目に遭ってしまいますから。 空腹という地獄に… ガチャバタン! ウェル「手伝う。」 ソティー「ありがとう!」 なんでユリトは遅いかなぁ~! いそいそと朝食を作り、なかなか来ないユリトはほっといて食べ始めます。 カチャ ユリト「早いねぇ~。」 ソティー「遅刻だよ!」 ユリト「えっ? うん。 知ってるよ。」 知っててゆっくりしてるんですか!? ソティー「はぐふぐほぐ。」 ユリト「なに言ってるか分からん。」 パンを口に入れたままでした。 ユリトも椅子に座り優雅?に食事を始めます。 ウェル「ソティー… 多分なに言っても無駄だぞ。」 どういう事? ユリト「そういう事。」 水でパンを流し込み、口の中を空にしてから口を開きます。 ソティー「どういう事?」 ユリト「遅刻なんだからいいじゃん。 ゆっくりしたって。」 えっ? ウェル「という事らしい。」 普通遅刻したからこそ早く行くべきでは? なんか開き直りにしか聞こえないのは気のせいでしょうか… ユリト「開き直りだよ? というよりなんかみょーに調子悪いしね。 だから騒ぐ気力がない。」 ミア「大丈夫か?」 そう言ってユリトのおでこに手を当てます。 ミア「熱は無いな。」 確かに少し具合が悪いように見えます。 動きも緩慢ですね。 ウェル「学園行けるか?」 ユリト「たぶんね。 よし行くか。」 今日は流石に私の方が、食べ終わるのは早かったですね。 ゆっくりと片付けて屋敷をでます。 なんだか今日のユリトは、南の空をよく気にしています。 ソティー「何かあるの?」 ユリト「んや… なんとなく…な。」 うーん… やっぱりおかしいですね。
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