休暇?んなもんある訳無いだろ!

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ウェル…side ルミク「ソティー。 ユリトどうしたの?」 ログス「明らかにおかしいって。」 ソティー「具合悪いみたいよ?」 ユリトから少し離れた所で私はひそひそ話しをしている。 オグレ「へぇ~。 ユリトも体壊すんだな。」 ウェル「ユリトも人間だからな。」 ユリトは授業中も喋る人間だが、今日に限って虚空をぼんやり眺めていた。 リム「ウェルさん。 ちょっかいかけ過ぎたのでは?」 ウェル「何もしてない。」 最近は忙しくて構ってもらう時間も構う時間もないのだ。 ルミク「働き過ぎとか?」 ソティー「今日から3日間休養を貰ったから、普通だったら喜んで騒ぐと思うけど…」 宴会だ~とか叫びながら喜びそうだな。 しかし、今回に限っては 「ちょうどいいや。」 で終わってしまった。 ユリト相当きてるな… ユリト「(晩飯何にしようかなぁ~)」 何か悩みでもあるのか? ログス「やばい… 頭を抱えだした。」 ユリト「(献立が思いつかん。) うぅ~…」 ルミク「唸り出した… どうしよう…」 周りが慌てふためいてきた。 具合が悪い事を知らない奴らは、ユリトがイライラしているように見えている。 ユリト「(いいや… ソティー達に任せよ。)」 唸っていたかと思うと今度は机に突っ伏した… ユリト「ぐー。」 一同「…」 寝たか… ログス「午後の授業って何だっけ?」 ソティー「確か魔術陣構成学。」 オグレ「あれ? 魔術論理学じゃなかったっけ?」 リム「それは明日ですよ?」 ルミク「あっ! ソティー。 今度魔術論理学教えて。」 私も少し苦手だな… 一緒に教えて貰おうかな。 ソティー「うん。 いいよ。」 ウェル「私も教えて欲しい。」 オグレ「俺も俺も!」 ソティー「武術試験が終わってからでいい?」 ルミク「いいよ。」 ユリト「ぐー」 ユリトって分からん… よく相手を見れば分かるとユリトは言うが、私にはさっぱり分からない。
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