休暇?んなもんある訳無いだろ!

9/34
前へ
/543ページ
次へ
屋敷に帰ると隊員達も休みと言うことで、家族で街に遊びに出ています。 ユリト「ソティー。 今日の夕飯作り頼む。」 ソティー「ん。 分かった。」 そんな事を話しながら五階に上がり、ユリトは部屋で休んでると入ってしまいます。 ミア「ユリトどうだった?」 ソティー「やっぱり体調が悪いみたいね。」 いつもだったら私たちが食事を作る時も一緒にいて、色々と助言をしてくれます。 ウェル「とにかく夕飯作るか。」 ソティー「そうだね。」 まず部屋で制服を脱いでから、食堂に向かいます。 今日は珍しく、私、ミア、ウェルの三人で食事を作りました。 ウェル「そういえばレイヤンさんってあの声が地声なのか?」 ミア「いや。 変えてる。」 本来はもっと高いんでしょうか? それでも男性にしては高いですが。 ミア「何かあるんだろう。 最も獣人である事でさえ隠す必要があるからな。」 ソティー「えっ? レイヤンさんって獣人なんですか!?」 ウェル「ああ。 耳があった。」 耳? 全然分からないんですが… ミア「あれは犬系の耳だな。」 なるほど… 頭の上にあるって事ですか。 ソティー「ん~。 私も見てみたいなぁ~。」 獣人は文献に残るだけなので見たことがないんです。 ミア「いつも鎧を着ているから、部屋に行かないと見れないな。」 部屋に行く。 うーん… これと言って用事も無いんですよね。 ガチャ レイヤン「部屋に来ずとも見れるぞ?」 ウェル「ん?」 ミア「あれ?」 ソティー「耳だ…」 耳ですよ? 頭の上からぴょこんと耳が生えてます。 というかレイヤンさん美しくないですか? というより、もはや女性の顔立ちです。 レイヤン「俺の顔に何か付いてるのか?」 ウェル「あっ、いや。 なんでも」 ミア「顔の火傷後はどうしたんだ?」 火傷後? ソティー「そう言うのって聞かないほうが…」 ウェル「ミアさん…」 頭を抱えるのは分かります… レイヤン「んっ? ああ。 いいと言ったが、ユリトが消してくれたんだ。」 にこりと笑うレイヤンさん。 そこら辺の女性だったらイチコロですね。 ピンと耳を立て、爽やかに笑う姿はかっこいいです。 ミア「…」 ですが私はユリトと言う未来の伴侶が… 何考えてるんでしょう… ミア「ソティー。 もしかしてレイヤンを『男』だと思ってないか?」 はい? ウェル「ソティーって天然か?」 レイヤン「残念ながら俺は女だ。」 えっ? ミア「どう見ても女にしか見えないと思うけど…」 ソティー「え~~~~~!!」
/543ページ

最初のコメントを投稿しよう!

16402人が本棚に入れています
本棚に追加