休暇?んなもんある訳無いだろ!

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レイヤン…side 結局は王都の周りに部隊を配置し、迎え撃つ事になった。 レイヤン「今回の戦闘でどれだけの人が死ぬんだろうな。」 ミア「分からない。」 その分だけまた憎しみが増えるのだろう。 コーゥ 誰のだ? ミア「私じゃないな。」 ソティー「私も違う。」 ウェル「私もだ。」 となると… 俺のか。 俺は懐から連絡魔道具を取り出す。 レイヤン「国直部副隊長レイヤン。」 「魔竜軍が来ます! 直ぐに出撃してください!」 なに? ミアの話ではまだ2日程は力を蓄える筈では? レイヤン「何があった!」 「ツンホォンが戦力を溜めさせまいと魔竜軍と交戦して、魔竜軍が早期に撤退を始めこちらに向かって来ているそうです!」 ミア「ふっ。 好都合だ。」 確かに好都合だ。 此方は部隊の展開が既に済み、いつでも迎撃出来る。 レイヤン「行くぞ!」 ソティー「はい!」 ウェル「ああ!」 恐らく今し方の事だろうから、王都に着くには時間がある。 しかし相手は魔竜グローク。 早くに出撃しても問題はない。 久々に死への恐怖を感じるな… しかしここで退くわけには行かない。 大切な人を守る為に… 自分の幸せを掴むために… 『私』は死ぬわけには行かない。
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