休暇?んなもんある訳無いだろ!

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レイヤン…side やれやれ… ウェルは1人で突っ込むし、笑みをこぼしながら魔物の頭を潰していくし… どうせユリトの事を想いながら戦っているんだろう。 私は剣で敵の攻撃を受け流し、首を切り落とす。 「グルキャァー!」 レイヤン「はぁ!」 強さは問題ないが、この数はまずいな。 ウェルが前に出てある程度倒しているから楽だが、あれではウェルの体力が保たない。 ふぅ私も出るか… 私は一回後ろに下がり、軍馬車に入る。 積んであった箱を開け、中身を取り出す。 レイヤン「久しいな。」 刃と柄が同じ長さの槍を握り締め、敵中に突っ込む。 「隊長!」 元隊員たちの間では、この武器を使っているときは近付くなといってある。 兜は視界の邪魔になるので脱いできた。 ウェル「レイヤンさん!」 レイヤン「私の戦いはお前と同じだ!」 1人で戦う。 その戦い方は本能的な物で、周りが敵だらけの森の中で備わった。 レイヤン「はあ!」 私は数匹の魔物を串刺しにし、叩ききり、両断していく。 もしかすると他人が見れば、私とウェルは獣だろう。 ウェル「間違っても野生ではない!」 ウェルは3mの熊?のような奴の胴体を吹き飛ばし、崩れた所で頭を叩き割る。 レイヤン「野生でも飼われていても! 戦い始めれば獣だ!」 走り込んでくる歪な巨大猫を縦に切り裂く。 ウェル「飼われる!? それもいいかも知れない!」 巨大な蛇の頭を潰し、まだ蠢く尻尾を掴んだと思うと他の敵に投げつけ、何匹かをつぶした。 投げつけた地面は深く陥没した。 レイヤン「私達はもう主人がいるだろう!」 群れた小型の四つ足の魔物のかみつきをかわし、次々と頭、心臓を串刺しにしていく。 ウェル「それもそうだ!」 私達は戦闘中に何を話しているんだろうな。
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