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とりあえずみんなにどいて貰って、ミアは治療して服を着て貰った。
ソティー「でもどうするの?」
どうするのって?
ユリト「とりあえず…」
術式を組み上げ、グロークに魔力を注ぐ。
グロークは死んだが、とっくの昔に世界自体から拒絶されてしまったから、肉体も魂もここに残ったままなのだ。
グロークの体は光に包まれ後に残ったのは、人の胴体程の丸い塊。
デル「なんと…」
ウェル「なんだこれ?」
俺は近付きコンコンと軽く叩く。
ぴしぴしっ。
徐々に亀裂が入り、そして…
「くきゅ。」
ユリト「おはよう。」
「きゅーきゅー!」
小さな黒い幼竜は俺にすり寄ってくる。
ミア「もしかして…
グロークか?」
ミアどころか全員が目を丸くしている。
ユリト「ああ。
魂はまっさらだがな。
新しく生まれ変わったんだ。
罪を償う為にな。」
「きゅーきゅー!」
グロークには死んだ人間の分を生きて貰う事にした。
それにコイツは分離したとは言え、俺と全く同じ魂を持つ個体だ。
グロークを小さくした感じだが、鱗は黒く滑らかで真っ黒の瞳はくりっとしていて可愛い。
グロークの魂はまっさらになり、新しくなったからな。
新しく名付けてやらにゃならん。
ユリト「お前の名はクリクだ。」
クリク「きゅー!」
休暇どうなるのかなぁ~。
ユリト「さあ。帰ろう。」
5人「うん!(ああ!)(はい!)」
つかお前ら泣き過ぎ!
俺たちは歓喜に満ち溢れた王都に向かう。
つうかあの爺さん誰だ?
後で聞いたら、竜の頂点と言うべき御方でした。
ユリト「その節はありがとう御座いました。」
俺はデルペティに頭を下げる。
デル「なに。
礼には及ばんよ。
おかげで素晴らしい物を見せて貰ったからな。」
なんか見せたっけ?
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