長期休暇ですよ~!

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ウェル…side 授業中もずっと頭に乗せた状態だから、担当する先生は気が滅入って仕方が無いだろう。 にしてもユリトは頭に乗せたままで首が疲れないのだろうか… まぁユリトだから大丈夫だろう。 ちなみに武術試験は復興作業中に行われ、勿論私は19戦中全勝だ。 ソティーは2つ負けた。 ユリトは相変わらず免除だ。 しかし学期末に行われる魔武術試験には参加するようだ。 しかも今年は勝ち上がり方式で、一位には一年間有効の学食券が渡される。 大半が王都外から来た生徒で、寮暮らしだから欲しいだろうな。 学食は王宮料理と何ら変わらなく、味も一級品だ。 私達はユリト特製の弁当を食べているが… ユリトの料理の腕は十分王宮専属料理人と張り合える。 ユリト「なあ。 長期休暇中の課題って何なんだ?」 ウェル「ん? 大抵は何かを狩って来いとかだな。 でもここ最近戦闘続きだからどうなるかな…」 そういえばそうだな。 今年は課題がどうなるか予想が付かない。 ログス「もうしばらくしたら暑くなんだろなぁ~。」 ルミク「そういえば海って見たくない?」 海か… 確か塩分を含んだ水で満たされた巨大な湖だな。 オグレ「うみ? なんだそれ?」 ユリト「知らんの?」 リム「知りません。」 ナバルツは内陸国だからな。 確か一番近い海はツンホォンを越え、更に一国を跨いだ先にあるはずだ。 ユリト「よし。 休み中に海に行くか!」 オグレ「まじで! 流石ユリトだな!」 ユリト「誰もお前を連れて行くなんて言ってない。」 オグレ「ひど!」 あ~。 ユリトからかい始めたな。 ユリト「お前だけ置いていく。」 リム「お留守番よろしくね。」 リムもからかい始めたな。 オグレ「…」 リム「あはは。 ごめんごめん。」 リムは慰めるようにオグレの背中をさする。 ユリト「ちゃんと連れてくよ。」 ユリトは笑いながらオグレの肩を叩く。 オグレ「時々冗談が過ぎると思うのは俺だけ?」 ログス「じゃないと思う。」 ユリト「終わったしかーえろ。」 ふふ♪ 良いこと思いついた。 ユリト喜ぶかな? ウェル「ソティー。 ちょっといいか?」 ソティー「なに?」 私はソティーに自分の考えを伝える。 ソティー「同じ事考えてます♪」 ならいいか。 ウェル「早速寄ってくか?」 ソティー「うん。」
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