16402人が本棚に入れています
本棚に追加
ヤカザイン…side
「陛下。
今彼らを王都から離すのは危なすぎます。」
ヤカザイン「仕方あるまい。
彼は一隊長と言ってもまだ子供。
今の内に遊ばせてやろう。
お前も父として考えればそうなるだろ?」
そして何より彼には幸せになってほしい。
初めて彼を見た時、奴隷達と同じ目をしていた。
全てを絶望し、全てを批判した生気の無い目。
それでも幸せを求めている目。
私がユリトにあんなにも手かけるのは、それが理由だ。
だったそれだけなのだ。
「恐れながら…
陛下は昔からの遊び好きが故に、ユリト様のお気持ちが分かるのでは?」
爺よ…
それをいうな…
今だって遊びたいが、立場が故に大人しくしているのだから、昔の事はほじくり返さないで欲しかった…
最初のコメントを投稿しよう!