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アルデ「もう一つ忘れてた。」
ユリト「うわぁ!」
食堂を出た所で上からアルデの頭が生えてきた。
ユリト「てめぇ~!」
アルデ「普通に出なかったのは謝る!」
俺は魔武器を長剣型に収束する。
アルデ「ほんと謝るって!
だから武器をひぇ!」
俺は首を全力で取りにかかる。
封印具付けてるし不死だろうから問題ないだろ。
アルデ「問題無くても痛いんだよ!分かるでしょ!?」
一理ある。
そう言う訳で俺は、魔武器をバングルに戻し腕組みをする。
ユリト「なんだ。」
アルデ「ふう…
いやね。
最近多いんだよ。」
ユリト「何が?」
余りに要領のない内容に思わず返してしまった。
アルデ「ユリト君程では無いけど、莫大な力を持つ人がこの世界に肉体転送されてるんだよね。」
俺に取って一番重要じゃね?
そいつらがどんな風に力を使うかだな。
アルデ「一応創造、破壊魔術は使わないように警告して来たけどね。」
便利だから使わないって事はないだろう。
それで世界の均衡が崩れる可能性も否定できない。
つか均衡が崩れたらどうなんだ?
アルデ「分からない。
崩れないようにするのが神だからね。
火の均衡が崩れたら、火魔術が使えなかったり暴走したりするけど、世界の均衡は崩れた事は無いから分からないんだよ。」
破滅って考えた方がいいな。
だからといって他の奴の事なんか、規制のしようがないけど。
ユリト「んじゃあ見つけたら止めとくよ。」
アルデ「よろしく。
じゃあね~。」
ユリト「他に忘れた事は?」
1つ言えば1つ忘れる神だから、あらかじめ聞いておく。
アルデ「ん~。ない。」
ユリト「そう。じゃあな。」
すうっと霞んでいくアルデの体。
精神体なんだろうか?
そう言えば他にも他世界から来た人間がいるらしいな。
本気で死合ってみたいなぁ♪
俺はまだ見ぬ強者たちの事を考えながら、部屋に戻った。
ガチャ
ユリト「なにやってくれてんの…」
入って絶句。
部屋中にぶちまけられた大量の書類たちと、入った途端に遅かったと呟く声。
話しを聞くとウェルの焼いたランシュのパイが美味しくて、ソティーが全部食べそうになった。
それをウェルが取り上げおいかけっこ。
んでソティーが書類の山にどかーん。だそうだ。
パイは見事に落としたらしい。
ユリト「ガキかお前ら。」
ソティー「うぅ…」
ウェル「ごめん」
片付けながら愚痴をこぼさずにいられない…
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