長期休暇ですよ~!

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ログス…side ルミクの奴むちゃくちゃしやがって… ルミクは今ユリトに抱かれて戻ってくるところだ。 まったく冷や汗もんだよ。 オグレ「ルミクってあんなに無茶したっけか?」 ログス「無いなぁ。 普段は負けが濃厚になったらあっさり降参するしな。」 死ぬより生きて機会を狙う性格だしね。 まぁ俺もだけど。 ソティー「お疲れ… ってルミク顔真っ青だよ!」 ユリト「魔術の使い過ぎで自己防衛が働いたんだ。 死にゃせん。」 そうユリトは俺の顔を見て真剣に話す。 ふぅ…良かった。 ログス「ルミク気分は?」 ルミク「遠くなりそう…」 やばくね? ユリトはいつの間にか長椅子に毛布を敷き、その上にルミクを寝かせる。 ユリト「今は寝ておけ。 体が回復するのに必要だからな。」 ルミク「うん。」 そう言いルミクは目を閉じ、ユリトは毛布を一枚ルミクにかける。 そしてルミクの胸辺りに手をかざすと、光の玉がルミクの体に入っていく。 ログス「何してんだ?」 ユリト「生命力の根本である魔力が不足してるから、補ってやってるんだ。」 やっぱり相当使ってたんだな。 ログス「ユリトありがとな。」 ユリト「おう。」 ルミクは心地良さそうな顔をしている。 試合場は既に次の試合が始まっていて、これが終われば俺の出番だ。 しかし次の相手は… 「次は負けないから。」 ログス「お、おぉ。」 アクリチャル・センデバー。16歳。第4生だ。 彼女は第4生主席で… オグレ「おろ?ログスの元カノ登場?」 なんだよね。 ユリト「へぇ。 ログスって付き合ってた子いるんだ。」 ログス「アクリ… どうしたんだよ…」 ふられて以来話す事はまったく無かったし、何より向こうが避けていたしね。 アクリ「まだ新しい彼女も作ってないんでしょうから。 可哀想。」 無表情でさらりと… 痛いとこつくねぇ。 ログス「あぁわかったわかった。 もう試合だから戻れ。」 アクリに向かってパタパタと手を動かす。 まったく何しに来たんだか。 おかげでユリトにからかわれる事になりそう。 ニヤニヤ笑ってるし。 アクリ「先輩あっち。」 アクリは向こう側を指差す。 俺あっちか。 ユリト「頑張れ~。」 ユリトはニヤニヤ。 オグレ「応援してるぜ!」 オグレはガッツポーズ。 リム「頑張って下さいね。」 リムはにっこり。 はぁ。 一番何を考えてるか分からんのはリムだな。
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