長期休暇ですよ~!

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ログス…side ログス「く!」 毎度毎度この猛攻撃はしんどいなぁ。 ここまで植物を操れるなんてすごいよ。 更に森魔術と山魔術は非常に相性がいいから、余計戦いにくい。 どんな風に良いって? 山魔術で作られた岩から植物を発生させる事ができる。 土魔術で作られた岩には発生出来ない。 理由は知らないけどね。 もう周りは森になってるしどうしようかな? ログス「おわ!」 ガン! 木の間から飛んでくる鎖鎌を叩き落とす。 ログス「レグロークラガラス!」 岩竜が木々をなぎ倒しうねり、目標を炙り出す。 いた! 身体強化で近づき、長剣を振るう。 えっ? 下級生なんだから手加減しろ? 手加減したら俺が負ける。 アクリ「―っ!」 アクリは近距離専門じゃない代わり、魔術の制御には秀でている。 アクリは苦い顔で俺の攻撃を防いでいる。 ログス「はぁ!」 ガキン! 鎖鎌を上に弾きがら空きになった腹に肘で鳩尾を突く。 アクリ「か―っ!」 その場に屈み込むアクリの首筋に長剣を据える。 「勝者ログス・ジュアリー!」 やれやれ… ログス「大丈夫?」 まだアクリは屈んだままだ。 ちょっと強すぎたかな? アクリ「うっ―っ… だい…じょうぶ。」 大丈夫じゃないよね。 いまだにアクリは苦しそうな息をしている。 アクリ「すー。ふぅー」 アクリはゆっくりと立ち上がると、一つ深い深呼吸をした。 アクリ「相変わらず手加減しない。」 ログス「ごめんごめん。 あそこまで綺麗に入るとは思って無かったんだよ。」 俺はそれだけ言うとユリト達のところに戻る。 ユリト「あっ。 ログスあの子呼んで来てよ。」 何故に? ユリトは俺が戻るなり言った言葉だ。 ユリトはまだルミクに魔力を注いでいる ソティー「どうしたの?」 ユリトの代わりにクリクと遊んでいるソティーさんが顔を上げる。 ユリト「気になった事があってね。」 基本的にユリトが自分から話しかけたりはしないから、よほど気になるんだろうね。 オグレ「そう言やぁいつまでやってんだ?」 ユリト「一気に注ぐと反発する。」 そんな会話を後ろ耳で聞きながら、アクリを呼びに行く。 っと。 向こうも俺を探してたみたいで、こっちに歩いてきた。
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