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ユリト…side
まったくログスは正直な奴だな。
にしてもあのアクリは覚悟してこの学園に入ったんじゃ無かったのか?
ソティー「どういう事なの?」
何か入らなければならない理由でもあったか…
ソティー「ユリト~。」
どちらにしてもあまりいい理由じゃないだろう。
ソティー「もしもーし。」
ウェル「反応しないな。」
魔術を使う事を極度に恐れてる。
オグレ「ここまで考え込む人間は初めて見たな。」
リム「ここまで来ると無視に近いですね。」
あれだけ攻撃を食らってログスの結界防御魔術は健在だった。
ソティー「どうしよう。」
よく見たところ結界に当たる寸前で力を弱めてた。
ウェル「最終手段だな。」
ガタ
オグレ「え゙っ。それで?」
今回の大会成績も全て、相手側の降参で勝ち上がって来ている。
ウェル「許せよユリト…」
重傷も気絶もないとすると
ガアーン!
ユリト「ぐわっしゃー!」
突然後頭部にかかる衝撃で俺は前につんのめるぅー!
ってここ観客席ぃー!
ソティー「ユリト!」
ガラガラガッシャーン!
いてぇ…
オグレ「やばくないですか?」
ウェル「うん…」
そうかそうか♪
やってくれたのはウェルか♪
ガラガラ…
俺はゆっくりと立ち上がり、空間魔術でしまっておいたハリセンを空間から取り出す。
ユリト「ふっ…ふふふフフフフ!」
ウェル「まっ待てユリト!
これには訳が…」
ユリト「問答無用♪」
俺は笑顔を浮かべ、次の瞬間には飛び上がり、そのままハリセンを振り下ろす!
スパーン!
ウェル「うっ!」
逃げたか!
ウェルの脳天をめがけ振り下ろしたハリセンは、地面にめり込む。
ちと力み過ぎてスピードが落ちてしまった。
ウェルの顔はと言うと、もちろんのこと真っ青だ。
ソティー「ままま待ってユリト!話を聞いて!」
オグレ「落ち着けユリト!」リム「流石に危ないです!」
俺を後ろから押さえるソティーとリム、前から押さえるオグレ。
地面の陥没を見て、友人の死を悟ったのだろう。
ソティー「ユリトを何度も呼んだのにユリトが反応しなかったからだよ!」
オグレ「これは事実だ!
お前が余りに反応しなかったからなんだ!」
リム「未来の奥さんを殺してはいけません!」
必死だね。
ん?最後?
気にしたら負けだよ?
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