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ソティー…side
バチバチバチ!
ドドドドドド!
ユリトは避けるのを諦め結界で防御に入りました。
とりあえずユリトは近付かせないようにしないといけません。
弾の威力を徐々に上げて、ユリトの行動を制限します。
このままでは私が先に魔力切れになってしまいますから、何か決定打を打たないと…
そうだ!
恐らくユリトは前面だけに結界を張っているはずです。
なら魔術で側面から!
ソティー「ワガレグウィドゥ!」
作り出した風の刃を側面からユリトが居るであろう場所に放ちます。
…
どうやら当たらなかったみたいです。
一瞬結界が消滅しましたが、すぐ後ろでまた結界が張られました。
うーん…
他に何かさくせ…!
ソティー「うっ!」
なんとユリトはあろう事か結界を解き、此方へ向かって来るではありませんか!
マズいですね…
魔力使用によって体の倦怠感が増してきている今、接近戦に持ち込まれたら負けるのは目に見えています。
予め考えていた作戦通り、私は銃口を少し下に向けます。
チュドーン!
ユリト「おわぁ!」
高圧縮の弾はユリトの足元の地面に当たり、土埃を上げます。
ユリト「隙ありぃー!」
ユリトは隙が出来たであろう私に向かって、あの巨剣を振り下ろします。
ガアーン!
ユリト「おろ?」
ユリトの足元に撃ったと同時に、私は今持てる技術を駆使して、天属性の結界を張って置いたのです。
そして魔力を込めに込めた弾を打ち出します。
チュドゴーン!
ユリト「ぉばぁ!」
弾は見事にユリトの顔面に当たり、ユリトは後ろに飛ばされました。
ズザー…
ふぅ…
やった?
ユリトに…
ソティー「勝てた?」
ユリト「いてぇ…」
ユリトはむくりと起き上がります…
絶対にいてぇどころの爆発では無かったはずなんですが…
ユリト「そう来るとは思わんかった…
んじゃあ…
今度はこっちから!」
ユリトは巨剣を展開し直すと走り出します。
ソティー「―っ!」
またですか…
同じ手はくいませんから、どうしましょう。
ソティー「ネキトウィドゥ!」
本来上空に浮かせ地面に叩き落とす魔術ですが、竜巻の中に風の刃を仕込みまし
ユリト「ウォツソルフ。」
ゴーー!
なっ…
土の壁はちょうど竜巻を縦に半分にするように現れ、風の勢い、風の刃もろとも打ち消してしまいました。
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