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ユリト「ソティー覚悟はいい?」
ユリトは土の壁に飛び乗り、にこりと笑います。
ソティー「あははは…
ダメかも。」
ドドドドドドドド!
ソティー「くう!」
ユリトは壁から容赦なく無数の岩の塊を飛ばしてきます。
ユリト「ソティー頑張って避けろ!」
避けろと言われましても!
私の使える魔術は気体系魔術の為、防御系には向きませんので…
ソティー「オゾウィドゥ!」
風と風の刃を扇状に飛ばし、岩の勢いを勢いを止めつつ、風の刃でユリトを狙います。
しかしユリトは笑顔を顔に貼り付けながら、巨剣ではじいていきます。
あれ?
これってもしかして私の魔力が尽きるまで続けるのかな?
ユリト「ソティ~。
でかいの行くぞー。」
ユリトの頭上には、いつの間にか作り上げられた巨大な火球が…
ソティー「わぁー待っ」
ユリト「そりゃあ~。」
当たったら蒸発確実ですね。
ソティー「ラーフウィドゥ!
ラーフヴォルト!」
私の最上級魔術はあっさりと弾かれました!
ソティー「わわわわ!」
とにかく着弾点から離れます。
追尾型では無いようなので、全力で逃げます。
とにかく逃げるしかないんです。
ドオーン!
ソティー「きゃあぁぁぁ!」
ユリト「のおぉぉぉ!」
威力が強過ぎてユリトも引きとばされたようです。
ユリトはあらかじめ周りの結界を補強していたのか、保護結界が破壊される事はありませんでした。
振り返るとクレーターが…
ソティー「きゃあ!」
服に火が!
私はゴロゴロと地面を転がり、服についた火を消しました。
そうだ!ユリトは!
ばっと顔をあげると、私の頭寸前で止められた巨剣が目に入りました。
ユリト「勝ち。」
「勝者ユリト・アツカマ!」
審判員の勝利宣言を聞いたユリトは、巨剣を粒子化して携帯型にしました。
ソティー「絶対蒸発してたよね…」
ユリト「いやぁ…
あそこまでなるとはねぇ。」
下手したら死んでたんですよ!?
ユリト「悪かった。
だから泣くな。」
ユリトは苦笑いしながら私の頭を優しく撫でます。
ソティー「うん…」
ユリトも自分の炎で所々服が焦げています。
そして私たちはログス達の所に戻ります。
服は私はもう試合は無いので、制服に着替えてユリトは新しい試合専用の服を着ました。
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