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ユリト…side
ユリト「ソティ~。
でかいの行くぞー。」
俺は頭上に魔力を集め、火球を作り上げる。
ソティーがコイツを防ぐ事が出来たら、間違いなく世界最強の魔術師だな。
ソティー「わぁー待っ」
ユリト「そりゃあ~。」
待たないよ~。
ソティー「ラーフウィドゥ!
ラーフヴォルト!」
ソティーはすぐさま最上級魔術で打ち消そうと、高密度の風刃と雷球を打ち出す。
しかしあっさり弾かれた。
ソティー「わわわわ!」
それを見たソティーはダッシュで逃げ出す。
やっぱりダメだね。
まあ半分は分かってだけどね。
にしても背中向けて逃げるって…
俺は壁から降り、火球が着弾したと同時にソティーにせま
ドオーン!
ソティー「きゃあぁぁぁ!」
ユリト「のおぉぉぉ!」
威力が強過ぎたぁ~!
周りに結界張っといて良かったよホント。
絶対クレーターに…
チリチリ…
ユリト「ぎゃあぁぁ!」
服に火がぁ!
ゴロゴロと地面を転がりまくり、服についた火を消す。
やれやれ。
とんだ災難だな…
自業自得かぁ。
俺は巨剣を担ぎ上げ、ソティーの近くまでいくと巨剣を振り下ろす。
勿論寸止めだ。
ソティーがばっと顔を上げた時はマジびびった。
ユリト「勝ち。」
まあこれで俺の勝ちは決定だな。
「勝者ユリト・アツカマ!」
審判員の勝利宣言を聞き、巨剣をブレスレットに戻す。
理由はソティーが涙目だったからだ。
ソティー「絶対蒸発してたよね…」
涙目が胸に刺さります。
そーとー怖かったんだね。
ユリト「いやぁ…
あそこまでなるとはねぇ。」
ソティーはさも殺す気ですか、と言いたげな顔で俺を見る。
ユリト「悪かった。
だから泣くな。」
泣かれると困る。
ソティー「うん…」
ソティーの頭を撫で、落ち着いた所でログス達の所に戻る。
勿論、試合場は直したよ?
ちなみにみんな顔真っ青だよ。
ソティー「私着替えてくる。」
ユリト「俺も。」
服丸焦げだしね。
ソティーも最初の頃と比べたら、だいぶ強くなったな。
ミアは竜だから強さは問題ないし、レイヤンは防御剣術の達人だしね。
元々レイヤンの戦い方は違うらしいけどね。
ウェルから聞いた情報だよ?
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