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俺が戻った時はログスはまだ戻ってなく、試合は相手生徒の不戦勝となりそうだった。
ユリト「アクリチャルとまだ話してんのか?」
オグレ「多分ね。」
ルミク「私が寝てる間に寄り戻したみたいだね。」
寄り戻し~…
たのか?
「ログスは来ないのか?」
もう不戦勝にしていいかと審判員の先生が訪ねてくる。
世話の焼ける奴だなぁ。
ユリト「(ログス。
まだかかりそう?)」
ログス(ユリト?
かかるな。
不戦勝にしていいって言っといて。)
だいぶ暗い感じらしくログスの声に生気がない。
ユリト「(分かった。)
不戦勝にして構わないそうです。」
ログスはよく念思魔術で驚かなかったな。
「そうかい。」
先生は試合場に戻り、相手生徒に不戦勝を告げた。
そろそろクリクにご飯あげないとなぁ。
ユリト「あれ?
クリクは?」
ルミクの腹に乗ってた筈だが…
ルミク「そこに寝て…
あれ?」
ルミクは自分が寝ていたベンチを見るが…
リム「いませんね。」
いないだと?
オグレ「ユリト。
決勝戦だけど。
先生呼んでるし。」
いや決勝戦なんかよりクリクが先だろ!
ユリト「さっ探せぇ~!」
えっ?
マジ居ないんだけど?
決勝よりこっちの方が先だろ!
俺は魔力を展開してクリクの魔力を探す。
範囲は学園内だけで見つかるだろ。
ソティー「ユリト。
私たちが探しておくから。
ね?」
あれ?
オグレ「しっかり見つけておくから安心しろって。」
まじか…
学園内に居ない…
ウェル「ユリト?
顔青いぞ?」
だろうね。
クリクはまだ赤子だよ?
そんな遠くに行けるはずないし…
ソティー「えっ!?ちょっ!!
どうしたの!?」
ソティーが驚くのも当然。
俺は今現在で使える魔力全てを使ってクリクの魔力を探っている。
範囲はナバルツ全体だ。
見~つけた。
ユリト「行ってきま~す。」
返事待たずに転移。
クリクはナバルツ王都外壁外にいたのだ。
全く何やってんだか。
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