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(※ソティーの話しは長いので飛ばしても結構です。)
ソティー「それでこの副陣は対象認知に使うの。
敵追尾付加とか敵上出現式、敵下出現式の距離判定を決めるんだけど、しっかり作らないと追尾性能が低いとか、敵とは離れた所に魔術が発動しちゃうの。
あるいは敵複数だった場合は、その分だけ新しい陣が必要になって、1つの対象に複数作る事で何発も使えるけど、対象陣が1つの場合は主陣の中央に繋げれば良いけど、複数だと中央に繋げられなくて、主陣の周りに繋がなきゃならない。
その分魔力も多く使うし、何より実際に見て対象を捉える事が出来ないから、対象陣の狙いは感覚になっちゃうの。
それから対象陣は他の副陣と違って、主陣の大きさと比例してて、主陣:対象陣=5:1ぐらいじゃないと、正しく発動しないの。
分かった?」
いまソティーに魔術陣構成学を教えて貰っているが…
ウェル「すまない…
もっとゆっくりと簡単に、区切って教えてくれ…」
実際はさっぱり分からない。
ソティー「あ。ごめん。
うんと…
対象陣は敵追尾付加や敵下、敵上出現式の魔術には必要不可欠?」
ソティーは少し考え、首を傾げながら言う。
ルミク「切りすぎじゃない?」
授業の時はもっと長々と説明してたと思うが…
さっきも相当重要な所だけを簡単にまとめてくれたんだろうが、それでも私は理解に苦しむ。
ソティー「うー。
教えるのって大変。」
確かユリトもソティーと同じ事をぼやいていたな。
私はユリトやソティーほど記憶力が良くないからな。
幸いにも今回の魔術陣構成学の筆記範囲は、副陣の対象陣と形補助陣のみだ。
形補助陣はユリト特製の私専用魔術に多用されているから、しっかりユリトに覚え込まされたから大丈夫。
リム「えーっと…
ここがこうで…
あれ?
こっちが…
ん~?」
オグレ「???????」
リムは必死に覚えようとしているが、オグレは呆けたような顔で傾げている。
リムは分かるがオグレは自業自得だ。
ログス「ただいま~。
ユリトは?」
ちょうどログスが帰ってきた…
ルミク「なにアリクちゃんの事泣かしてるの?」
アリクはログスの後ろに隠れているが、目は赤く充血し、目の周りは泣いた直後特有の赤で染まっていた。
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