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ソティー「おいしかったね!」
アリク「はい!」
さっきまで泣いてたのが嘘みたいですね。
アリクちゃんは嬉しそうにお菓子をほおばっていました。
ユリトの甘い物を食べている時の笑顔がなんとも言えないです。
ログス「よくあんなに食べたな。」
ユリト「おう。
好きだからな。」
そんな会話を交わしながら、店をでました。
ユリトはケーキを4種類、ブッセを8種類、ワッフルを3種類たべました。
私たちも同じくらい食べましたが…
いくらお金がかかったかは、結局ユリトは教えてくれませんでした。
ユリト「それじゃあ、ここで解散するかぁ。」
やることもあるしねとユリトは呟きます。
アリクちゃんの事でしょうが、どうするつもり何でしょう?
アリク「あ。ログス。
ちょっといい?」
ログス「ん?いいよ?」
思い出したようにアリクちゃんは、ログスを手招きをして少し離れます。
どうしたんでしょう?
何か耳打ちしていますが私には聞こえず、ユリトが一人でニヤニヤと笑っています。
ログス「俺ちょっと用事できたから先帰っておいて。」
戻ってきたログスはルミクにそう言い、アリクちゃんの所に戻ります。
ルミク「用事ってんぐっ!」
ユリト「いーからいーから!」
ユリトは何かを言おうとしたルミクの口を塞ぎます。
ルミク「ん~!ん~!」
リム「ここはそっとしておきましょう?」
私もアリクちゃんが何を話したかは、大体予想はできています。
ルミク「ぷはっ!
そうじゃなくて!
アリクちゃんがログスを振った理由は、私たちの父に脅されたからなの!
その事を知ったログスはすごく傷ついてた!
どんな脅しをされたか分からないけど、私たちの父は体面を守る為なら殺しだって何だってする人なの!」
自分の片割れの感情を叫ぶように言い放つルミク。
ルミクは茶色の瞳に沢山の涙を溜めていました。
ルミク「もうログスが悲しむ所なんか見たくないよ…」
ユリトは溢れた涙を拭うルミクを優しく抱きしめます。
ユリト「大丈夫だよ。
何とかするさ。」
ユリトはそう言って静かに涙を流すルミクをあやします。
ウェル「寂しいな…」
ソティー「うん…」
リム「競争相手が多いと大変ですね。」
本当に大変です。
気を抜いたら先を越されますからね。
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