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ユリト…side
ルミクはお節介好きだなぁ。
ルミク「ん~!ん~!」
リム「ここはそっとしておきましょう?」
寄り戻すかどうかは2人が決める事だしね。
おっと、鼻まで押さえてた。
ルミク「ぷはっ!
そうじゃなくて!
アリクちゃんがログスを振った理由は、私たちの父に脅されたからなの!
その事を知ったログスはすごく傷ついてた!
どんな脅しをされたか分からないけど、父は体面を守る為なら殺しだって何だってする人なの!」
殺し?
俺はルミクたちの父親に会った事が無いからな。
どういう人間か分からない。
ルミク「もうログスが悲しむ所なんか見たくないよ…」
俺は溢れた涙を拭うルミクを優しく抱きしめる。
ログスはルミクにとって半身だから、自分の事のように感じるんだろう。
ユリト「大丈夫だよ。
何とかするさ。」
何とかね。
なんでこう面倒くさい事になるかなぁ。
休み入った直後の奴隷商取締り…
他世界から来た後輩達のお守り…
見つけたらの話しだけど。
海の合宿は好きでやるからいいとして…
アリクの将来とログス達の親父さん?
アリクは大丈夫だろうけど、ログスの親父さんだよなぁ。
友達の家だからあんまり首は突っ込みたく無かったんだが…
土の当主は貴族制推進派の頭だ。
ルミクの言うように非道な人間なら、アノ事件に関与している可能性は高い。
嫌だなぁ~。
はっきり言ってたるい。
でも解決しないわけに行かないからやるっきゃないんだよ…
ルミク「ユリト…
もう落ち着いたって…」
ユリト「ん?
そうか。」
泣き疲れたのか顔が若干赤い。
ソティー「もう!
ウェル行こう!
リムまた明日ね~。」
ソティーは頬を膨らませ、つかつか先に行ってしまう。
ウェル「じゃあリム。
ユリト先帰ってるぞ。
ごゆっくり。」
不機嫌そうにウェルも先に行ってしまった。
ごゆっくりってなに?
リム「さようなら~。
ユリトもよく考えて行動しましょう?」
ユリト「何を?」
にこりと笑うリム。
リム「いくら別な事を考えていたとしても、女性を抱き続けるのは良くないですよ?」
あ゙…
ルミク「ユリト…
行こう…」
耳まで赤くなったルミクは、ふらふらと自宅の方向に向かう。
ソティーとウェルが不機嫌だったのはそれか…
リム「気を付けましょう。
さようなら。」
リムはそれだけ言うととことこ帰路につく。
ユリト「じゃーねー…
はぁ…」
また2人の機嫌とりせにゃならんのか…
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