長期休暇ですよ~!

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やれやれ… やっと寝静まったか… ベッドではソティーとウェルが寝息を立てている。 ミアは新人の教育に疲れたのか、ただをこねる2人より先に寝た。 俺は帰ってから、へそを曲げたソティーとウェルの機嫌とりに必死だった。 2人が寝付くまで、ずっと頭を撫でていたのだ。 まったく、少しは目を瞑ってくれたらいいのにねぇ。 俺? 今何してるって? 今日の分の事務処理。 基本的に隊員たちの給料は日給だ。 機械が無いから、全て人力で計算しなくてはならない。 ちょうど今日は月の変わり目だから明日、明後日辺りに給料を払う事になる。 部隊の功績によって貰う金があるから、そこから部隊の維持を全て賄わなくてはならない。 つまり部隊長は経営者の素質も問われる訳だが、部隊に1人は財務官的な奴がいる… が!俺は1人で出来るため必要としなかった。 それで今苦しんでるわけ… なんであの時断っちゃったんだろ… 結構馬鹿でかい数字を計算出来る奴いないんだよ… 数千万単位だぜ? そこから装備の維持費やら、隊員の給料、食料費を払わなくてはならない。 俺は屋敷の主だから、自分の給料から屋敷で働く使用人達の給料や、屋敷の維持費も計算しなくてはならない。 疲れる事この上ない。 お前疲れないだろって? 疲れるよ。精神的にね。 レイアン「出来たぞ。」 ユリト「ども。そこに置いといて。」 だからレイアンに、お世話になってる。 ユリト「疲れてる所悪いね。」 レイアン「大丈夫だ。」 そう言うわりに眠そうに目をこすっている。 そーいやーレイアンってあんまり私服見たこと無いな。 あんまりっていっても、いつも薄手のローブなんだけどね。 美しいんだけど胸がぺったんこなのが浮き彫りに… ちなみにシニルは神秘的な美しさ、ミアは人としての美しさ、レイアンは野性的な美しさだ。 表現悪くてごめん… そうとしか言えない… レイアン「どうした?」 ユリト「なんでもない。」 見つめてたから不審に見えたらしい。 ユリト「よーし終わった終わったぁ。 レイアンありがとうな。」 俺はレイアンにお礼を言って書類を整理する。 レイアン「ああ。 ユリト。 一つ聞いていいか?」 ユリト「なんだ?」 レイアン「私はお前にとってどういう存在なんだ?」 また難しい質問来ました。 実に答え難いです。 実にしんどいです。 実に悩み続けるんです。はい。
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