長期休暇ですよ~!

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ウェル…side ソティー「んぅー」 ミア「すー」 クリク「きゅぴー」 ウェル「…」 眠い… ユリトがいない… どうしたんだろう。 私は気だるい体を起こし、部屋をでる。 自室に入りシャワーを浴びて、制服に着替える。 食堂に向かうと香ばしい匂いが漂っていた。 いつもだったら私たちを先に起こすんだがな。 カチャ とりあえず食堂に入り、調理場を覗くとユリトが朝食を作っていた。 ウェル「おはよう。」 ユリト「おはよー。」 ウェル「昨日はどうしたんだ?」 ユリト「ずっと事務処理してた。」 ウェル「そうか。」 私はそれだけ言うと、ユリトの手伝いをする。 ユリトは肉体的な疲れを起こさない分、寝る必要が無いらしい。 ただ精神的な疲労をとるには、寝たほうがいいから寝ているそうだ。 ユリト「そろそろソティー起こしてきてよ。」 ウェル「分かった。」 料理も出来上がり、後は盛り付けをして完成だ。 ユリトは朝の簡易的な料理でも、綺麗に盛り付けをする。 ユリトなりのこだわりらしい。 そんなユリトの徒労を考えながら、私はユリトの寝室に入る。 ウェル「ソティー。ミアさん。 朝だぞ。」 ソティー「んうー?」 ミア「んんっ…」 うっすら目を開けるソティーと呻くミアさん。 クリクは抱き上げて、ユリトに届ければいい。 クリク「きゅ~?」 今頃だが、ソティーとミアさんは姉妹でどちらもユリトが好きなんだが、よくその事で姉妹喧嘩にならないな。 クリク「きゅぴー」 まだ寝るか! ソティー「ふぅぁ~」 ミア「んっ…」 ソティーは腕を上に伸ばし、ミアさんは体を反らして固まった体をほぐす。 その時に私より一回り大きいミアさんの胸が、強調されたのは言うまでもない。 悔しいなぁ~。 以前比べた時に私より大きかったのだ。 っと、忘れる所だった。 ウェル「朝食出来たぞ。」 ソティー「着替えてから行く~。」 ソティーはまだ眠い目をこする。 ミア「先に行ってるよ。」 ソティー「うん…」 そんなソティーを見てミアさんはベッドから降りてソティーに話しかける。 ミア「行こうか。」 ウェル「はい。」 いつも思うが、ミアさんは基本的に朝に強いが、夜は比較的眠たそうな目をしている。 竜の頃の生活習慣の名残かな? 私はそんな事を考えながら、ミアさんの後ろをついていく。
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