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時は飛んで授業中。
今日は明日の筆記のため1日中自習になっている。
ユリトは私とソティーを中心に仲間内だけに教えてくれていたが、そのうち他の生徒も集まってきた。
そしていま…
※ソティー以上に長いので飛ばして結構です。
ユリト「対象陣とは副陣の一種で、敵追尾付加や敵下、敵上出現式魔術の距離判定、対象認知に必須となる。
対象陣の作りが甘かったり、注がれる魔力が足りなかったりすると追尾性能が著しく低下し、魔力が足りないと魔術が敵に届かないという現象が起きる。
対象陣に注がれる魔力は距離によって違い、故意的に魔術の威力を上げる時や、下級魔術でも最上級魔術でも注がれる魔力は均一なる。
もし無駄に魔力を注げば、敵を越えた位置に魔術が発動してしまう。
それでは、敵が複数だった場合はどうなるか。
その場合は敵の数だけ、新しい対象陣が必要になる。
その際に魔力が均等に行き渡るように、主陣から均一な位置に繋げなければならない。
また、対象を捕捉する為、陣の中央に対象を合わせなければならないが、対象陣の数が多ければ多いほど狙いが曖昧になってしまう。
つまり対象陣を多用する場合、敵の捕捉は感覚になってしまう事がしばしばだ。
それから対象陣は他の副陣と違い、主陣の大きさと比例して、主陣:対象陣=5:1にならないと正しく起動はしない。
しかし、対象陣はあくまでも単体の敵に有効で、複数の敵に対しては有効とは言えない。
戦場において対象陣は敵隊長を狙ったり、敵軍馬車を狙うのが主であり、敵一般兵には直接地這式や前方扇広域式がオススメだ。」
復習会になっている。
さしずめユリト先生って所か。
ユリトは黒板に分かり易く図解を書いたり、身振り手振りを加えてくれるから分かり易い。
ジョル先生は教室の中を回って、個人の疑問などに対処している。
普通逆では?
ユリト「対象陣についてはざっくばらんだが、一通り説明した。
次は形補助陣について説明する。」
こんな感じで学園の1日は過ぎていった。
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