16401人が本棚に入れています
本棚に追加
その後互いに笑い合いながら帰り、頭に3つのたんこぶを作ったオグレとリム、アリクちゃんと別れました。
明日はついに筆記試験ですね。
ユリトの協力もあり、なんとかオグレは赤点はなさそうです。
その翌日から休みに入りますから、すぐにリャーベル領に任務ですよ?
それが終われば…
うふふ♪
海が楽しみです♪
既に計画済みですからね。
レイアンさんは休み中どうするんでしょう?
そこが気がかりですね。
ログス「んじゃ、ソティーさんにウェルじゃあな。」
ルミク「さようなら。」
楽しくお喋りをしていると、もう屋敷前に来てしまいました。
ソティー「また明日ね~」
手を振る双子に私も手を振り返します。
ウェル「じゃあな。」
楽しい時間は過ぎるのが早いですね。
ソティー「どうだった?」
私は屋敷入り口のジェーヴォルフに話し掛けます。
「ウェル様の母君が来られました。」
ウェル「母が?」
珍しいですね。
絶縁して来るどころか、手紙さえ送られて来なかったのに。
「伝言を預かっております。
あなたが居るべき場所はここではない。
早く帰って来なさい。
以上です。」
なにそれ?
突然すぎます!
ウェル「ふん。
いいさ。放っておけば。」
ソティー「でも、いいの?」
お母さんですよ?
たまに会いたいとは思わないんでしょうか?
ウェル「私は『彼女』の操り人形に過ぎなかった。
だが私は人間なんだ。
この意志は貫き通す。」
ウェルはつかつかと敷地に入って行きます。
ソティー「それだけ?」
「はい。」
ソティー「ご苦労様。」
私はそう言って頭を撫でます。
その間にジェーヴォルフは、身じろぎ1つしませんでした。
ゴーレムですから意味はないんですが…
ソティー「ウェル待ってよ~!」
私はもうだいぶ離れてしまったウェルを追いかけます。
ウェルは完全に縁を切ったみたいですが、私としては仲直りして欲しいです。
最初のコメントを投稿しよう!