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ソティー…side
あんなに抱きしめられるクリクを見ていると、流石に羨ましくなります。
私たちの切なる願いをユリトは軽くあしらうと、歩を進め始めます。
ログス「あははは。
3人で見つめられたら、流石にユリトだって対処できないだろ。」
うぅ…確かに…
しょうがないですね。
海に連れて行ってもらった時に、甘える事にしましょう。
明日からリャーベル領かぁ~…
ナバルツに帰属したリャーベル領ですが、ツンホォンはナバルツ王国帰属には了承しました。
が、周辺国がいまだにいちゃもんを付けて来るらしいです。
ただ私たち国直部がいるので、今は大人しく見ている。
それにナバルツは恩人でもあるからね。
まぁ彼らも生活がかかっているから、必死なんだろうけど…
ユリトがいうにはです。
恐らく今回の国直部の遠征はリャーベル領が、ナバルツの領土であることの誇示にもなるでしょう。
ミア「ソティー?」
ソティー「えっ?なに?」
私はぼーとしていたのか、ミアが心配して私の肩に触れました。
ミア「明日の準備は出来たのか?」
ソティー「うん。」
明日は早いので、後は荷物を予め馬車につけるだけです。
私とミアは自分の荷物を持ち自室をでます。
ミア「今回の遠征に長期休暇…
どう思う?」
ソティー「どう思うって…
どういう事?」
5階の転送陣に向かう途中、黙っていたミアが突然聞いてきました。
どう思うって突然聞かれても答えられる筈もなく。
長い間、激務詰めだったから休みなさ~いって事じゃない?
ミア「あまりに危険だと思わないか?
国内も激しい戦闘続きで疲弊仕切っている。
危険な魔物だっていくらでもいるし、血の匂いに集まる。
いくらツンホォン帝国が警備隊を派遣するといってもたった二部隊。
国直部の休暇中の穴を埋められる、とは到底思えない。」
やっぱり歳の差でしょうか?
私は休暇と聞いて、ただ嬉しがっていただけで、私たちがいない間の事は、考えても居ませんでした。
ソティー「うーん…
確かに危ないかも…」
私たちは転送陣に乗ります。
ミア「馬車庫へ。」
ブゥゥゥゥン
一瞬視界が暗くなったと思うと、既に私たちは馬車庫にいます。
ミア「一回ユリトと話した方がいいかも知れないな。」
ソティー「そうだね。」
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