長期休暇ですよ~!

63/93
前へ
/543ページ
次へ
ソティー「なにこれ?」 馬車に入るとなんと他の隊員の荷物が崩れていました。 ミア「高く積み上げ過ぎたんだな。」 はぁ… これ直すの私たちですよね。 ミア「やるか…」 ソティー「うん…」 私たちは1つずつ馬車の外に出して行きます。 手際よいみんなの事だから、既に私たち以外は全員積んでいる筈です。 全員分の荷物を出すのですから、骨が折れるのは間違いないです。 ソティー「あれ?」 気のせいでしょうか? 持ち上げた荷物下から手が見えるのは… ソティー「きゃあぁぁぁ!」 なななな!なんで手がぁ! 私はすぐさま手から距離を置きます。 ミア「どうした!?」 外に荷物を置いてきたミアが馬車に入ってきます。 ソティー「そそそそ!その荷物の下にてててて!手がぁ!」 私は悲鳴と同時に落とした荷物を指差します。 ミア「ソティー。 驚いたからってまた落とす事ないよね。」 ミアはすぐ状況を理解したのか、呆れた目を私に向けます。 私も理解しました。はい。 恐らく誰かが荷物を置きに来てそし 「た…助けて…」 ソティー「きゃあぁぁぁ!」 ミア「うっ!っ!ソティーお願いだから叫ぶのやめて?」 私はとっさにミアに抱き付き、叫んでいたようです。 ミアは耳がいいからうるさいみたいですね。 ミアは不機嫌そうに耳を押さえています。 反省、反省。 「何でも… いいから… 早く… 助けて…」 私お化けとか幽霊とかめっぽう弱いんです。 いや… 確かにそういう魔物はいますが、めったに合うことは無いんです。 ミア「早く助けてあげよ?」 ソティー「うん。」 ここまで来ると、可哀想ですね。 私たちは急いで、大量の荷物をどかし始めます。 そうすると特徴的な犬耳が… ソティー「もしかして… レイヤンさん?」
/543ページ

最初のコメントを投稿しよう!

16401人が本棚に入れています
本棚に追加