長期休暇ですよ~!

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ミア…side ユリト「ぶあっはははは!」 ソティー「そこまで笑う事ないじゃん!」 翌日ナバルツを出発してほどなく、ソティーが今回の課題についてユリトに話した。 勿論幽霊が苦手な事も… ユリト「あはっあはっ… はっ、はぁ… ごめんごめん。」 やっと落ち着いたのか、涙目のソティーをなでる。 ソティー「それにどうやって捕まえよう… 霊魂の捕獲なんて聞いたこともない。」 霊魂の捕獲はほとんど知られていない。 私たち竜族では、霊魂を分解して傷の回復促進剤として使っていたがな。 竜族は回復魔術はあまり発展していないんだ。 ユリト「結界で囲んで圧縮するんだよ。結構高難易度だけど。」 基本どの属性でも出来るが、それが出来るのは竜族だからだ。 ミア「学園もだいぶえげつない事するな。」 竜族でさえ時折、結界の圧縮は失敗するのだ。 ユリトは簡単に高難易度というが、人間にとってどれだけ難しくなるかお分かりだろう。 「ソティー副隊長。 頑張って下さい。」 ソティー「うぅ…はい…」 がっくりと肩を落とす副隊長を慰める隊員。 悲しい絵だな。 ユリト「行く途中に生息地があるから、寄っていくか。」 ソティー「やめてぇー! 私のは後でいいからぁ~!」ユリト鬼畜だな。 くくくっと笑いながら、ユリトを叩こうとするソティーの頭を抑える。 ユリト「問題の先送りかぁ~。 いかんなぁー。」 ソティー「うぐぐ…」 ソティーは目尻に涙を溜めて、下唇を噛んでいる。 明らかにユリトはからかっているが、ソティーにとっては一大事。 しかし課題は次期の成績に大いに反映されるらしく、こなさない訳には行かないらしい。 ユリト「このペースなら明日の夕方には、生息地に一番近づくな。」 ユリトは懐からバサリと地図を出すと、地図上で距離をはかる。 私はいまだに地図上から到着時間や、距離を割り出す事ができない。 ユリト「俺も一緒に行くから大丈夫だよ。」 ソティー「うぅ… 置いて行かないでよ?」 ユリト「約束する。」 ユリトって本当に面倒見がいいよな。 よく言う苦労人だ。 カンッ ん?
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