長期休暇ですよ~!

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馬車の上から聞こえる金属音。 ユリト「ウェルどうした?」 こんな芸当をするのはウェル以外はいない。 レイヤンもいるが、こんな事はしない。 ウェル「もう少し先に行った所の森に、私の課題の魔物がいるんだ。」 ユリト「ん。いってらっしゃ~い。」 ウェル「ああ。」 ギシッ! ウェルが降り際に飛び上がった為、一瞬馬車が軋んだ。 ユリト「ゆっくり降りてくれよ…」 急激に離れて行く足音を聞きながら、ユリトは愚痴を零す。 ミア「ウェルが頑張っているんだから、ソティーも頑張れ。」 ソティー「うん…」 戻ってきたウェルは、なんとも言えない物を持って来た。 グリーヅベア。 体長4mにもなる大型の魔物だ。 ウェル「ユリト。 グリーヅベアの肉は美味と聞いた事があるんだが。」 ユリト「そうか。 ほんじゃ今日の昼飯に入れるか。」 これから生肉は基本的に、食べられないからだろうな。 食糧は保存の効く乾燥した物だからな。 その後グリーヅベアの生肉は昼食で全て焼いたりして平らげた。 ウェルは頭だけあれば、いいらしいからな。 それにしても保存方法がなんとも… グリーヅベアの生首を練りに練り上げた魔力で、カチコチに凍らせた。 ウェルの魔力なら当分は溶ける事は無いだろうが… 流石にみんな引いていたな。 その後も順調に進み夜が更けて行く。 王都とリャーベルの間にほとんど町が無いため、今日はどうしても野宿になってしまう。 明日からは宿に泊まりながら進めるがな。 ん? 寝るときはどうする? 勿論ユリトと寝る♪
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