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ユリト…side
全くこいつらは…
何も任務中まで一緒に寝なくてもいい…
まいっか。
俺は今日ソティー、ミア、ウェル、レイヤンに囲まれながら、朝を迎えた。
あっ、クリクも勿論いるよ。
ソティーは体に抱き付き、ミアとウェルは腕にしがみついて、レイヤンに至っては足の上で丸くなっている。
クリクは胸の上にいるから、体の一部さえ動けやしない…
ユリト「起きろ~!」
ソティー「んぅ。」
ミア「ん…ふぁ~…」
ウェル「うぅん。」
レイヤン「くぅ…ん~…」
クリク「きゅぁー。」
俺のモーニングコールにより、それぞれ起き出す。
やはり最後までひっついてるのは…
ユリト「お前らか~!」
ソティー「ふぅぃや!」
ウェル「ひゃあぁぁ!」
俺はいまだ幸せそうに寝る2人の頬をつまむ。
ユリト「おはよー。」
ソティー「おはようー。」
ウェル「んっ…おはよう。」
そして、それぞれ寝間着から国直部の服に着替え…
ユリト「何故ここで着替える。」
まだ頭働いてないから騒いでないけど、こっちがかなり恥ずかしい。
ソティー「ふぁ~。」
ミア「昨日もここで着替えたから。」
さいですか。
俺は顔を洗うため外に出る。
勿論の事、見張りは起きている。
「あっ、おはようございます。」
ユリト「あっ、てなんだ。あって。」
全くニヤニヤと笑いやがって…
へーへー分かってますよ。
ソティー達の事だろ?
「あははは。
式はいつやるんですか?」
ユリト「ぶっ!おまっ!なに言ってんだよ!」
何でうちの隊員はこういう輩が多いんだ…
いや性格なのか?
ユリト「もういいや…」
俺は黙って顔を洗い、全員が起き出すのを待つ。
時間はまだ西の空が明るくなり始めた頃だ。
既に何人かの隊員は、俺の前に並び他を待っている。
暫くたつと西から鋭い朝日が差してくる。
閉じていた目を開くと、全隊員が整然とならんでいた。
ユリト「全員揃ったな。
今日はウェル副隊長、レイヤン副隊長の隊を先頭に進む。
各自朝食を済ませ次第出発する。
以上!」
俺の声と同時に自分たちが寝たテントを片付けに動き出す。
既に皆鎧を着て国直部のマントを羽織っている。
何故朝食も食べずに鎧に着替えるかと言うと、例え食事中だったとしても、急襲に対応出来るようにだ。
どっかの軍隊では鎧を着て寝るとかあるが、それはよほどの緊迫状態の時だ。
あぁ~眠い…
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