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俺は屋根の上から、窓を逆さまに覗いた。
ユリト「やっほー。」
「ちょっ!隊長!危ないです!」
気にするなって。
ミア「ソティー?」
ソティーは耳を塞ぎ目を固く閉じている。
そんなに嫌なのか?
俺は逆さまのまま馬車に侵入。
ミア「ユリトそれ怖いぞ。」
やっぱり?
うっわ…みんな苦笑いだよ。
まいっか。
ユリト「ソティー行くよー。」
ソティー「見えない聞こえない見えない聞こえない見えない聞こえない見えない聞こえない見えない聞こえない見えない聞こえない…(endless)」
あちゃー…
だめだこりゃ。
ユリト「ミア後続部隊の指揮、後頼んだよ。」
ミア「分かった。」
俺は気配を全て消し去り、ソティーの正面につく。
いまだにソティーは、呪文を連呼し続けている。
そして俺は、さっとソティーを肩に担ぎ上げる。ソティー「キャア!」
ミアは早々と理解してたのか、自分で耳を塞いでいた。
ユリト「行くよ。」
ソティー「ユリトま「待ちませ~ん。」
うぅ…
ミア助けて!攫われる!」
ソティーの精一杯の行動。
助けを呼ぶ。
ミア「行ってらっしゃい。」
ミアはにこやかにソティーを送り出す。
いい加減諦めろよ。
ユリト「行ってっ来ま~す。」
俺はソティーを担いだまま今度は、ドアから馬車を飛び降りる。
流石に窓からは出られない。
ソティー「ばがぁ~!!」
ミアは馬車の窓からにこやかに手を振っている。
さもソティーの為だ許せと言わんばかりに。
おっと。
手を振っているのは、ミアだけじゃなかったか。
隊員たちは哀れむような雰囲気で手を振っている。
ソティー「やだやだやだやだ!」
ユリト「っ!暴れんな!」
ガキか!
まぁ外見が幼いから似合っ…
止めとこ…
表情にでる…
まだソティーはだだこねてるし…
クリク「そてぃー…
がんば…ろ?」
ユリト「そうだクリク!
ソティー!何事も挑戦しないと何も変わらないんだぞ!」
ソティー「あぅ~。」
ふぅ…
やっと大人しくなったか…
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