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ふう…
やっとさっぱりした。
食堂につくと既に他の隊員達は食事を始めていた。
「あの~。」
レイヤン「ん?」
後ろからかけられた声に振り向くと、若い男が立っていた。
「私この町の統治を任されております。デンと言うものです。」
そう言いデンは静かに頭を下げる。
立ち振る舞いから貴族だな。
デン「到着があまりに遅いため、身を案じておりました。」
ウェル「どういう事ですか?」
確かにナバルツ最強の国直部の身を案じる事は無いはずだ。
デン「実は最近森の方に強力な死霊系の魔物が現れ始めまして…
いくら最強の部隊と言えど、準備も無しに戦うのは危険と思いまして。」
確かにこの雨で聖水は使えないし、死霊系と戦えるのはミアだけだ。
それに国直部の相手は殆どが人間だから、魔物を相手にしているのと違う。
ミア「強力と言うとどれくらい?」
デン「分かりません。
ただ既に浄化を依頼した神官様が二名帰ってきて居ません。」
ミア「ふむ。
人間には少し厳しいかもしれないな。」
ポツリとミアは呟く。
ミアは元は人間ではないからな。
ん?
森?
ウェル「森ってここからどの方角の森ですか?」
ウェルも疑問に思ったのか、デンに質問した。
デン「東です。」
レイヤン「…」
ミア「…」
ウェル「…」
デン「どうか…
しました…
か?」
3人に見つめられたデンはおどおどとし始める。
私達はゆっくり顔を見合わせて、口を開く。
ミア「まぁ…
大丈夫だろ…」
レイヤン「ユリトがいるしな…」
ウェル「ソティー…」
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