16401人が本棚に入れています
本棚に追加
ユリト…side
ソティー「いやぁ~!!」
うーん…
ここまで苦手なのか。
今?
ソティーがアンティスクに追いかけられてる。
俺は天魔術で余計なアンティスクを処理した後、天結界で周りを囲んで更に集まるのを防いだ。
因みに俺は天結界の上に寝そべり、ソティーの様子を窺っている。
ユリト「ソティー!
逃げてばかりじゃあ何も始まらないぞー!」
ソティー「ユリトのバカ!死ね!」
えっ?
ソティーってこんなキャラだったっけ?
いや…
それだけ怖いんだな…
それにしてもいくらこの森に、冥界の入り口があると言ってもなんでこんなに魂が溢れてるんだ?
あっ。
ちなみに冥界の入り口は日によって変わっていて、世界中に全部で4つある。
午前3時に冥界の門が開き、翌日の午前2時に冥界の門が閉じる。
丑三つ時に死霊が溢れているのもそのせいだ。
ユリト「ソティー!
その辺散歩してくるー!」
ソティー「えっ!?
待って!!待って!!行かないで!!」
ごめん…
いくらソティーでも課題は手伝えない…
それにソティーならあんな奴イチコロだ。
俺は翼を生やし、空から森全体を眺める事にした。
ユリト「うーん…
門はあっちか。」
ソティーを眺めていたから、空が曇ってるのを気付かんかった。
もし雨が降っても、ソティーは結界の中だから濡れる事は
ユリト「くっ!」
あっぶねぇ!
突然飛んできた黒い球体。
「ギギ…ギ…」
アンティスクってこんなに強かったっけ?
目の前にいるアンティスクは、禍々しい魔力を放ち敵意剥き出しだ。
ただの人間には厳しいかましれないが…
ユリト「俺はただの人間じゃない。」
びっと前に突き出した人差し指から、輝かしい光の一閃が放たれ、目の前のアンティスクを貫く。
「ッ――」
光の一閃で貫かれたアンティスクは、跡形も無く消滅する。
うーん。
任務外だけど解決しない訳に行かなそうだ。
俺は2対の翼をはためかせ、冥界門へ向かう。
にしても俺の課題どーしよ…
最初のコメントを投稿しよう!