長期休暇ですよ~!

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はい。 着きました。 冥界門。 どうやら冥界からの化け物が現界に侵入しようとしているが、でかすぎて出られないらしい。 そして自分の体を小さく切ってダイエット中。 それがさっき処理した奴だ。 こいつのせいで3日も同じ所に門が開き続けているし、しかも門を塞いでいる。 ユリト「すー。はぁ!」 両手を前に突き出し、天魔術を行使する。 「ギギ…ギ…ギュギャァァ!」 この世の物とは思えない声を上げ、化け物は門の奥へ押し戻される。 ん? 元々この世の物じゃねーや。 最近はどうも死霊系の魔物の被害が多いような気がする。 つかさっきから雨降り過ぎ。 視界悪ぅ! いいや… 魂も滞りなく流れてるし。 ソティーん所に戻ろ。 結界の中に入ってソティーを探す。 理由はソティーを追いかけていたアンティスクの気配が無かったから、俺は終わったと判断した。 中央付近に行くと、黒い球体を空中に漂わせたソティーがいた。 ユリト「お疲れー。」 ぐりん! アレ? モシカシテオコッテル? ソティー「ゆーりーとぉぉおお!」 バリバリバリバリ! ユリト「ぎょわぁー!」 何も最上級雷魔術を1mの距離で放つ事無いじゃん… てっきりぐーが来るかと思ってたから、体が動かなかった。 ソティー「バカ!バカ!バカ!バカ!ばかぁ!なんでどっか行っちゃうの!一人で凄く怖かったんだからね!そばに居てくれるって言ったじゃん!私は!私はぁ~! うっうぅ… うわあ~ん!」 ぽかぽかと俺を殴るソティーは途中から大泣きしてしまった。 俺は泣きじゃくるソティーを強く抱き締める。 ユリト「ごめん… 一人にして悪かった。 でもしっかり出来たじゃないか。 よくやった。」 ソティー「うぅ… ぐすっ… ぐすっ…」 その後ソティーが落ち着くまで、しばらく時間がかかった。 すっかり安心したソティーは、いつの間にか寝ていた。 相当精神を磨耗していたらしい。 俺はソティーを一人にした事をかなり後悔した。 つかこれから雨の中帰るんだけど…
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