長期休暇ですよ~!

78/93
前へ
/543ページ
次へ
ユリト…side シニル「ユリト様。 少しいいですか?」 ユリト「ん?いいよ。」 なんだか訳の分からない会話が過ぎ、いざ昼食を食べようと下りようとするとシニルに呼び止められた。 ソティー「私たちは先に食べてるよ?」 ユリト「いいぞ。」 ソティーは下からひょっこりと頭を出して、俺に確認をとる。 昨日のどしゃ降りが嘘のような天気だな。 シニル「ユリト様はこの世界に来て良かったですか?」 空を見上げる俺にシニルは少し俯き気味に質問する。 にしても唐突な質問内容だな。 俺はシニルの隣に座るとゆっくりと口を開く。 ユリト「あぁ。 この世界に来て他者を慈しみ、愛おしく思えるようになった。 もう向こうの世界には、帰らないと思う。」 シニル「そうですか…」 最近はアルデに呼ばれる事があって、なかなか来れなかったらしいが何かあったのかな? シニルは少し寂しそうに空を見上げる。 何?この意味ありげな展開? ユリト「アルデに何かあったのか?」 シニル「はい。少し…」 あまり話したくない内容らしいな。 シニルは言葉を濁す事はほとんどないからな。 ユリト「まぁいいや。 他には?」 いい加減腹減った。 いくら朽ちぬ体と言えど、腹は減るものだ。 シニル「あっ。すみません。 これだけです。」 ほんと少しだな。 んじゃあ、俺も飯食うかぁ。 おっと、そうだ。 ユリト「それからこの任務が終わったら、海行くからよろしくね。」 シニル「はい。」 シニルはにこりと笑い返事をする。 デンさんの配慮で貰った弁当があったな。 ログス達も課題終わらせてるかなぁ~。 流石に課題は終わらせておかないと、遊びに行けないよな?
/543ページ

最初のコメントを投稿しよう!

16401人が本棚に入れています
本棚に追加