長期休暇ですよ~!

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ユリト「最近の奴隷商は馬四頭も使ってんだな。」 ケツ痛くてかなわん。 リャーベルに着いて、任務を始めてから既に2日が経過している。 んで今は奴隷商のアジトを見つけ出したんだけど、まあ逃げられたわけだ。 んで馬車で追っかけてる最中。 馬車だからスプリング無いから、よく馬車が跳ねるよ。 レイヤン「返り討ちよりを狙うより、逃げた方が確実だろうからな。」 うーん。 奴隷も一緒に乗ってるから、手荒な事は出来ないし… あれ? 俺が飛び乗りゃいいんじゃね? ユリト「ちと本気出すか…」 このスピードだし、身体強化でいけるだろ。 ウェル「ユリトの限界って見たこと無いな。」 レイヤン「それこそ星一つ吹き飛ばすぞ。」 そんな事したら世界中の幽霊に恨まれる。 俺は魔力を練り上げて体に充満させる。 ちなみにソティー、ミア班は別のアジトに向かっている。 ユリト「よーし。行くかぁ。」 俺は馬車から飛び降り… ドンッ! 地面を蹴る。 馬車の上でやったら大破する… 現に地面陥没してるしね。 人間とは思えないスピードで奴隷商の馬車に追いき、そのまま馬車にしがみつく。 ユリト「つっかまーえたー。」 メキバキゴキッ! 奴隷商は3人か。 ユリト「どうどうどうどう。」 馬の手綱を引き、馬車をゆっくり止める。 ユリト「たくっ… 捕まるんだからめんどい事すんなっつーの。」 止まった奴隷馬車の隣に、国直部の馬車が止まる。 レイヤン「お疲れ。」 ウェル「無駄に魔力練り上げてなかったか?」 だって早く終わらせたかったんだもん。 コーゥ ユリト「馬車一つ頼む。」 「分かりました。」 連絡用魔道具で普通馬車を呼ぶ。 意外に中の奴隷が多かったからだ。 ケツ痛かっただろうな。 1人1人の鍵を開き、馬車から出す。 えっ? 奴隷商の馬車はどうすんだ? 持ち帰って上の鉄格子は溶かして再利用。 土台は使えるから再利用。 馬は貴重な移動手段、労働力だからな。 多分一部は国の備品として、ナバルツ王都に運ばれるだろうな。 はぁ… まだまだ取り締まりは続きそうだ。
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